人は生きていく中でさまざまな経験を重ね、その統計によって無意識のうちになんらかの法則性に気がつくことがある。おそらく「性格は顔に出る」といった格言も、昔から目尻が垂れ下がっている顔立ちの人は穏やかな性格の人が多かったり、眉間に深いシワが刻まれている人は何かと怒りっぽいといった、人相における統計的な結果から生まれた言葉だろう。
2023年6月6日に投稿された、ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新@nukosamaさんの「クリエイターになれる人の共通点に気づきました！！！」というツイートには、とある漫画が添えられていた。この投稿には、なんと2.6万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
クリエイターになれる人の共通点に気づきました！！！ pic.twitter.com/9BVYbS0JCB
— ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新 (@nukosama) June 6, 2023
クリエイターになれる学生と、なれない学生の違いとは？
投稿者のぬこー様ちゃんさんは、過去に8年間ほど絵の専門学校で講師をしていた。そこでさまざまな学生の履歴書を見た時に、クリエイターとして内定が出た学生たちには、ひとつの共通点があったらしい。
気になるその共通点とは「手書きの文字が読みやすかったこと」なのだそうだ。一方、クリエイターになれなかった学生たちは、手書きの文字が汚くて読みにくかったという。
（画像は「ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新（@nukosama）」さん提供）
そこで、投稿者のぬこー様ちゃんさんは、さらにあることに気がつく。常に人に見てもらうことを前提に読みやすい字を書いている学生たちは、そのちょっとした配慮が作品であるイラストや漫画にも出ており、普段からユーザーを意識してわかりやすい創作を心がけている子が多かったのだそうだ。
（画像は「ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新（@nukosama）」さん提供）
逆に、読みにくい字を書いている学生たちは、創作にも自分さえわかればそれでいいという、配慮のなさがにじみ出ているため、そうした小さな積み重ねが、最終的にはクリエイターとして、大きな差を生むのだろうと感じたとのこと。
（画像は「ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新（@nukosama）」さん提供）
この話を漫画にしたことで、さまざまな反論があるかもしれないが、これに対してぬこー様ちゃんさんは、最後のコマであえて自分も汚い字で書いた謝罪をすることで、配慮のなさとは何かを読者へドストレートにぶつける形を取りつつ、この漫画は締めくくられている。
（画像は「ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新（@nukosama）」さん提供）
読もうと思えば読めるのが凄いとの声
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「自分は専門学校時代履歴書の字の丁寧な書き方を教える授業がありました。やはり下手でも丁寧に書くのは大切なことですね。」「たしかに、自分だけがわかるメモならともかく、人に読んでもらうやつはやはり気にして書いたほうがよいことってありますよね」と、うまくなくても読めるように書くことが大切だとの声や、「すっごい刺さった 字練習しないとなぁ…」と、自分も文字に配慮しようといった声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
また、中には「4ページ目、ぬこー様ちゃん的には読めない汚い字を書いたつもりでしょうけど、実際はよく見れば読める。さすがクリエイター。」と、最後のページでぬこー様ちゃんさんが披露した汚い字すらも、読もうと思えば読めるところにプロのクリエイターの凄さを感じたとの声も上がっている。
うまい字ではなく、読みやすい字を意識して書いてみよう
最近は、就活のエントリーシートもウェブ入力が主流となってしまったが、一文字ずつ手書きで記入する時代は、読みやすい字を書けるかどうかが、合否をわける最初の大きな分岐点となったはずだ。
筆者も幼少期から、祖母のすすめで書道を習っていたが、おかげさまで何歳になっても、手書きの文字だけは初対面の人からも「キレイですね」と言ってもらえる。読みやすい字を書くというのは、クリエイターに限らず、どのような仕事をする場合でも大切なことなのかもしれない。
クリエイターとして内定が出た学生と、内定が出なかった学生との違いが「字の読みやすさ」だったことを紹介した今回のツイート。うまい字を書く必要はないが、なるべく人が読みやすい字を書く配慮をするというのは、常日頃から意識してみるとよいかもしれない。
※サムネイル画像（Image:「ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新（@nukosama）」さん提供）
