3COINS「高音質イヤホン」は価格差11倍以上の「SHURE」と音質はどれくらい違う?

今回筆者は3COINSで550円のワイヤード(有線)イヤホン「高音質イヤホン」を購入してみました。普段の通勤電車では遮音性に優れた高級ブランド「SHURE(シュア)」の「SE112」を使用していますが、3COINSのイヤホンとは価格差が11倍以上あります。果たして音質はどのくらい違うものなのでしょうか?

3COINSの高音質イヤホンは本当に高音質なの?

通勤電車のなかでスマホで音楽を聴くときは、ワイヤレスイヤホンが主流になっており、ワイヤード(有線)イヤホンを使っている人はほとんど見かけません。

それでも筆者は断然ワイヤード派で、数年前に購入した「SHURE(シュア)」のカナル型エントリーモデル「SE112」を今でも愛用しています。

SHUREといえば10万円以上の高級モデルも発売する米国メーカーですが、遮音性が非常に高く、下手なノイズキャンセリング機能付きのモデルより優秀なので、非常に気に入っているのです。

筆者愛用のSHURE「SE112」

こちらが筆者愛用のSHURE「SE112」。SHUREは高級ブランドとして知られていますが、エントリーモデルなので、Amazonでは6,000円程度で販売されています(筆者撮影)

確かに、ワイヤレスイヤホンはスマートで見栄えもいいのですが、肝心なときに電池が切れるのがイヤですし、安いモデルはどうしても音が悪くて筆者は満足できないのです。

実際、ダイソーや3COINSでは1,000〜2,000円程度でもワイヤレスイヤホンが売られていますが、どうしても音がボヤっとしていて、音質的にはかなり厳しいものでした。

そのようななか、先日3COINSで見つけたのが、550円という低価格のワイヤード(有線)イヤホンです。

商品名に「高音質イヤホン」と書かれており、本当に高音質なのか確かめたくなって、つい手に取ってそのまま購入してしまいました。

COINSで550円の「高音質イヤホン」1

こちらが今回筆者が購入した3COINSで550円の「高音質イヤホン」。色はブラックのほかにホワイトやピンクも用意されています(筆者撮影)

COINSで550円の「高音質イヤホン」2

こちらが箱の中身です。イヤホン本体とサイズの異なるイヤーピースの予備が2種類付属していました。また、ケーブルは1.2mで程よい長さです(筆者撮影)

COINSで550円の「高音質イヤホン」3

550円ですが、イヤホン本体はアルミ製で質感は悪くありません。イヤーピースはシリコン製の柔らかいものが使われています(筆者撮影)

COINSで550円の「高音質イヤホン」4

自分の好みで大・中・小のイヤーピースに交換できるのはうれしい配慮ですね(筆者撮影)

COINSで550円の「高音質イヤホン」5

こちらがコントローラーです。スライド式のボリュームと音楽の一時停止(2回押すと曲送り)ボタン。そして、通話用のマイク穴があるのが分かります(筆者撮影)

3COINSの「高音質イヤホン」は価格差11倍以上のSHUREとどのくらい音質が違う?

それでは、3COINSの高音質イヤホンを実際にスマホに接続して音質を確認してみましょう。

まず、3COINSの高音質イヤホンは、SHURE「SE112」と同じカナル型です。柔らかいシリコン製イヤーピースを耳の奥まで入れるので、十分なフィット感もあります。

3COINSの「高音質イヤホン」は価格差11倍以上のSHUREとどのくらい音質が違う?1

こちらが3COINSの高音質イヤホンを耳に入れたところです。イヤーピースを押し込めば十分なフィット感を得られます(筆者撮影)

ただし、SHUREのイヤーピースは低反発枕のような密着性の高いウレタン製なので、遮音性は格段に上です。通勤電車では外部の騒音の入り方がかなり違うのです。

実際にボーカル曲を中心に音楽を聴いてみると、3COINSの高音質イヤホンは、この手の安いイヤホンにありがちなボヤッとした音ではありません。

多少、高音がシャワシャワしているのが気になりますが、低重音もそこそこ響いており、ボーカルの声はハッキリと聞き取れます。

全体的に高音、中音、低音のバランスが取れているので、さすがに“高音質”と名乗っているのは伊達ではないと関心しました。

3COINSの「高音質イヤホン」は価格差11倍以上のSHUREとどのくらい音質が違う?2

今回は、3.5mmステレオミニプラグが接続できるOPPOReno5Aでボーカル曲を中心に音楽を聴き比べてみました(筆者撮影)

続いてSHURE「SE112」のほうを聴いてみます。こちらは、楽器の一つひとつの場所が分かるほどクリアに聞こえて、3COINSの高音質イヤホンよりも全体的に解像度が高いのが分かります。

もちろん、高音やボーカルの声の響きもよく艶があります。エントリーモデルとはいえ、さすがに高級ブランドのSHUREだな、と改めて納得させられました。

というわけで、通勤電車のなかでスマホの音楽を聴くというシチュエーションなら、遮音性や音質の面で、やはり11倍以上価格が高いSHURE「SE112」のほうが、3COINSの高音質イヤホンよりかなり優れていると言えます。

SHURE「SE112」

SHURE「SE112」は遮音性が高いので電車のなかで使うには最適です。もちろん、高価なだけあって、音の解像度も高く、とくに3COINSの高音質イヤホンよりも高音の伸びが違いました(筆者撮影)

とはいえ、3COINSの高音質イヤホンはたった550円であることを考慮すれば、音のバランスがよくコスパに優れたイヤホンだと言えます。

普段から高級イヤホンを使っている人は、高音の伸びのなさに不満を感じるかもしれませんが、多くの人は「これで十分」だと感じるでしょう。

とりあえずワイヤードイヤホンを格安で購入したいということなら、3COINSの高音質イヤホンはかなりオススメできる商品だと感じました。

ダイソーで330円のイヤホンと聴き比べてみた!

筆者は普段、自宅のパソコン用にはダイソーで330円の「高音質ステレオイヤホン(AL-004)」を使用しています。

3COINSの高音質イヤホンとは価格差が220円しかないので、どちらがお買い得なのか気になってしまいますよね。

実際にこの2機種を聴き比べてみると、やはりダイソーの「AL-004」のほうは低重音が響き過ぎており、ボーカルが少し埋もれています。

これに対し、3COINSの高音質イヤホンは全体のバランスがいいので、ボーカルの声も良く聴こえるのが印象的でした。

とはいえ、ドンシャリ系が好みの人には、低重音が響くダイソーのAL-004のほうが、むしろ音がいいと感じるかもしれません。

というわけで、この2種機に関しては220円の価格差は、あまり感じられず、ボーカル曲をメインで聴くなら「3COINS」。ドンシャリ系をメインで聴くなら「ダイソー(AL-004)」がオススメになると思います。

ダイソーで330円のイヤホンと聴き比べてみた!

こちらがダイソーの「高音質ステレオイヤホン(AL-004)」です。低重音が響き過ぎですが、それでも330円とは思えないほど音はいいのです。もちろん、見た目の質感もそれほど悪くはありません(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は3COINSで550円の「高音質イヤホン」と高級ブランドSHUREの「SE112」、そしてダイソーの「AL-004」を比較してみました。

その結果、やはり通勤電車で音楽を聴くのにはSHURE「SE112」のほうが、遮音性や解像度の高さ、高音の伸びなどで3COINSの高音質イヤホンを圧倒していました。

しかし、3COINSの高音質イヤホンも多少解像度が低いだけで全体のバランスはよく、ボーカル曲を聴くにはまったく問題のないレベルです。

もちろん、価格差がSHURE「SE112」とは約11倍も違うので、それを考えればかなりコスパの高い商品だといえるでしょう。

ただし、低重音が響いたほうが音がいいと感じる人なら、ダイソーで330円の高音質ステレオイヤホン(AL-004)がオススメとなります。

以上のような結果から、3COINSで550円の高音質イヤホンは、その名に恥じず十分に“高音質”だと感じました。

※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

オトナライフ編集部
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