マンションの仲介手数料約150万円が0円にできる「おうちダイレクト」について解説!

マンションを売却するとき、不動産会社に依頼すると最大3%+6万円の仲介手数料を取られる。仮に5,000万円の物件なら156万円も取られることになるが、売主が自分で直接マンンションをネット販売できる「おうちダイレクト」を使えば、仲介手数料は0円で済むのだ。今回はネットを使ったマンションのセルフ売却について詳しく解説しよう。

ネットのセルフ売却で仲介手数料0円を実現!

(Image:realestate.yahoo.co.jp)

 都心の中古マンションは、かなり値段が騰がっていると言われている。なかには買ったときよりも値上がりしている物件もあるかもしれない。中古マンションを売るときは、とりあえず近所の不動産屋さんに相談するのが一般的だ。しかし、マンションの売却仲介手数料は最大3%+6万円ほどかかるので、たとえば、売却価格が5,000万円でマンションなら150万円(3%)+6万円=156万円の手数料を取られることになる。
 そこで注目したいのが「おうちダイレクト」だ。「おうちダイレクト」はYahoo! JAPANとSRE不動産(旧ソニー不動産)が共同で企画・運営するネット不動産サービス。「おうちダイレクト」では、マンションの所有者が自らインターネットで売却するため、不動産屋さんで必要な売却仲介手数料が一切かからない。つまり5,000万円の物件なら156万円も得するのである。ただし、対応エリアは今のところ東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のみである。

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通常の不動産仲介サービスで中古マンションを売れば、最大3%+6万円の手数料がかかるが、「おうちダイレクト」なら売却仲介手数料が0円になる。これは大きいぞ!

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自らネットでマンションを売却する「セルフ売却」は、ヤフオクのようにマンションを「売り出し登録」して、買主が現れるのを待つだけ。買主との契約などはSRE不動産のコーディネーターがやってくれる

確かに仲介手数料は0円だが多少の注意点もある

(Image:Shutterstock.com)

「おうちダイレクト」には一括依頼サービスもあるが、注目したいのはやはり「セルフ売却」だ。「セルフ売却」は、マンションのオーナーが自分でYahoo!不動産にマンション情報を掲載して売却するので、売主側の仲介手数料はかからない。「おうちダイレクト」では買主側から仲介手数料をもらうシステムになっており、物件の見学や売却時の契約交渉などは、SRE不動産のコーディネーターが無料でサポートしてくれるので安心できるのだ。
 とはいえ、「セルフ売却」にも多少注意したい部分もある。まず、売却価格をソニーが開発したAIで査定してくれるが、初心者は物件の売り出し値を自分で決めるのが難しいかもしれない。次に、広告の掲載はYahoo!不動産にしか掲載されないので、SUUMOやHOME’Sなどの大手不動産ポータルサイトほどの露出度がないことである。そして、売れないときに相談する相手が誰もいないので、すべて自己責任で決定するしかないことだ。

中古マンションの売却経験者にはおすすめ!

 中古マンションの売却経験のある筆者からすれば、正直言って初心者がイキナリ「おうちダイレクト」を利用するのはかなり敷居が高いと思う。中古マンション売却はわからないことだらけで不安になりがちだ。とくにマンションがなかなか売れないときに、気軽に対策を相談できる営業さんがいないのは精神的に厳しいだろう。
 逆に言えば「おうちダイレクト」は、ある程度は不動産の知識がある人や売却経験のある人には利用価値の高いサービスである。たとえば、今住んでいるマンションを今すぐ売りたいわけではないが、「もし、高く売れるようなら売りたい」程度に考えている人に向いているのだ。筆者も自分の部屋を登録しているが、自分のマンションのほかの部屋が売却されると、成約価格から自分の部屋の推定成約価格の変更がメールで通知されるようになっている。これがおおよその目安にはなるので、筆者は密かにマンションを売るタイミングを狙っているのだ。

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「おうちダイレクト」の公式サイト。筆者は自分のマンションを登録しているので、最近の成約実績などから、物件の「おすすめ売り出し価格」と「推定成約価格」を提示してくれる

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また、自分で売りたい価格を登録しておくと、その価格になったら通知するシステムや、推定成約価格推移のグラフなどもチェックできる

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同じマンションのほかの部屋が売却されると、実際の成約価格から自分の部屋の推定成約価格を通知してくれるサービスがあり、売却タイミングの目安になる

●おうちダイレクト(公式)は→こちら

文=今井真人/フリーライター

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