Wi-Fiルーターを購入初期状態のまま使うのは危険! 不正アクセスされる可能性も

ホームネットワークにおいて、インターネットの出入口となるのがWi-Fiルーター。もしWi-Fiルーターを初期状態のまま使っていると、サイバー攻撃を受ける可能性が著しく高くなってしまう。安全に使うためにも、すぐに設定を変更しておきたい。

ルーターのパスワードを変更し、ファームウェアを最新のものに更新

 ホームネットワークからインターネットへ接続するのに欠かせないのがWi-Fiルーターだ。ネットへの出入口であるルーターを狙うサイバー攻撃が多発しており、初期状態のまま使うのは非常に危険。これはルーターのメーカーや機種によっては、認証ID/パスワードの初期値は一律のため、使っているルーターの機種さえわかれば簡単に不正アクセスできてしまうためだ。
 もし不正アクセスでルーターの設定を書き換えられると、スマホやパソコンからウェブサイトにアクセスしようとした場合、ルーター上で接続先を変更され、気付かぬまま詐欺サイトに誘導される恐れがある。これによってウイルスへの感染、不正アプリのダウンロード、ネット詐欺といった被害を被る可能性が高い。
 このような被害を避けるためには、Wi-Fiルーターの初期パスワードは必ず変更し、不正アクセスさせなくすることが重要。また、ファームウェアを最新のものにするのも大切だ。「ファームウェア」とは、ルーターが動くために内蔵されているソフトウェアのことで、セキュリティに対する脆弱性が見つかれば速やかに更新されている。自動更新がオフだと、脆弱性がそのままになってしまうのでリスクになってしまう。そのため、ファームウェアを最新のものに自動更新するように設定しておきたい。
 ルーターの設定方法は、メーカーによって手順が異なる。ここではバッファローのWi-Fiルーターをパソコンのブラウザーから設定する手順を紹介しよう。

Wi-FiルーターのURLを入力して管理画面を開き、ユーザー名とパスワードを入力してログインする。なお、URLは使っている環境によって異なるので、わからない場合はルーターの取扱説明書などを参照して欲しい

ルーターの管理画面が表示されたら、「詳細設定」をクリックする

ルーターのパスワードを変更する場合は、左側のメニューで「管理」→「システム設定」をクリック。「管理パスワード」に設定するパスワードを入力し、「設定」をクリックする

ファームウェアを自動更新する場合は、左側のメニューで「管理」→「ファームウェア更新」をクリック。「ファームウェア自動更新機能」で「常に最新版に更新する」を選択し、「設定」をクリックする

スマホやパソコンだけでなく、スマートホームなどあらゆる機器がネットに繋がっている時代だ。自宅のWi-Fiルーターはホームネットワークの出入口なので、今回紹介した方法でセキュリティ対策は万全にしておきたい。

文=岩渕茂/フリーライター

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