ダイソー「高速充電カーチャージャー」価格差4倍のUGREEN製品と比較してみた!

ダイソーのカー用品コーナーには、車内でスマホを充電できるカーチャージャー(シガーソケット・車載充電器)が多く売られています。そのなかでも筆者が注目したのが、3.1Aの高速充電に対応する製品です。もちろん12V&24V対応で、USB Type-AとType-Cの2ポート同時充電が可能となっており、なかなかいい感じです。そこで今回は、UGREEN製カーチャージャーと比較してみました。果たしてダイソーの製品でも問題ないのでしょうか?

100均で売られているカーチャージャーってどんなもの?

ドライブ中にスマホをカーナビに使ったり、Bluetoothイヤホンやポータブル空気清浄機など、最近は車内でUSB電源が必要になる機器が増えてきました。

もちろん、最初からUSBポートを装備している自動車もありますが、筆者の愛車には装備されていないので、やはりUSBでスマホを充電できるカーチャージャー(シガーソケット・車載充電器)が必要になります。

そこで気になるのが、ダイソーのカー用品コーナーにある格安なカーチャージャーです。一般的な製品は2A(アンペア)対応で価格は110円。USBポートが2ポートあるタイプは220円ほどで売られています。

基本的に「2A」以上ないと充電しながらスマホを操作するのが厳しくなるので、どうせ買うなら「1A」の製品は避けたほうがいいでしょう。

そのようななか、今回筆者がダイソーで購入したのは、最大出力5V/3.1A(15W)の高速充電に対応するカーチャージャです。なんとなく「2A」より「3A」のほうが高速に充電できるように感じますが、実際はどうなのでしょうか?

このカーチャージャーの価格は330円で、ダイソーのなかでは高めの製品ですが、USBはType-AとType-Cの2ポートを装備しており、2ポート同時充電も可能となっています。もちろん国産乗用車の12Vだけでなく、外車やトラックなどの24Vにも対応しています。

そこで今回は、ダイソーで330円で売られていたカーチャージャーと、Amazonで約1,400円で購入した、UGREEN製カーチャージャー「PD Car Charger」を比較してみます。

この2機種は価格に4倍以上の差がありますが、実際に使ったときに、どのような違いがあるのでしょうか?

奥の白い製品がダイソーのカーチャージャー、手前がUGREENの製品です。いずれもUSB Type-AとType-Cに対応(5V/3A)の2ポートを装備していおり、よく似た機能を持っています(筆者撮影)

商品名 ダイソー カーチャージャー UGREEN PD Car Charger
価格 330円 1,399円
入力 12V/24V 12V/24V
出力 5V/3.1A(15W) 5V/3A(最大4.8A・24W)
2ポート同時は合計5V/3.1A 2ポート同時は合計5V/4.8A
USBポート USB Type-A×1 USB Type-A×1
USB Type-C×1 USB Type-C×1

ダイソーで330円で売られている5V/3.1Aの高速充電カーチャージャーと、UGREEN「PD Car Charger」の性能を表にまとめました。UGREENの価格は4倍以上しますが最大5V/4.8A(24W)という高性能モデルです(表は筆者が独自に作成)

ダイソー「カーチャージャーTYPE-A TYPE-C(2ポート)」

こちらがダイソーで330円で販売されている「カーチャージャーTYPE-A TYPE-C(2ポート)」。5V/3.1A(15w)の高速充電に対応すると書いてあります(筆者撮影)

通常の製品はUSB Type-Aのみですが、この製品はType-Cも装備しており2ポート同時充電できる新しいタイプです。最近はUSB Type-C接続の製品が多いので、なかなか使いやすそうですね(筆者撮影)

今回、ダイソーのシガーソケットと比較するのは、Amazonで1,399円で販売されているUGREEN「PD Car Charger」です。

UGREENは中国の会社ですが、USBやHDMIケーブル、充電器などでは高性能な製品を製造する会社として定評があります。

UGREEN「PD Car Charger」も、USBポートはType-AとType-Cの2ポートあり、いずれも5V/3Aに対応しますが、スマホを高速充電できる規格「QC3.0」や「PD3.0」にも対応し、最大12Vまで対応するのが特徴となっています。

●Amazon「UGREEN シガーソケット(PD Car Charger)」は→こちら

ちなみに、Type-AはQC3.0(最大18W)、Type-CはPD3.0(最大20W)に対応するので、充電効率は約4倍になるのがポイント。Amazonの販売サイトではiPhoneなら約30分で50%まで充電可能と表記されていました。

さらに、2ポート合計で最大(5V/4.8A)24Wでのフルスピード充電も可能となっており、価格が高い分、やはりダイソーの製品に比べるとスペックが高いことが分かります。

UGREEN「PD Car Charger」

こちらが高速充電PC3.0にも対応するUGREEN「PD Car Charger」。立派な箱に入っており見た目も高級感があるのに、価格は1.399円とお手頃です(筆者撮影)

UGREEN PD Car ChargerのUSBはType-AとType-Cの2ポートがあり、スマホを高速充電できるQC3.0やPD3.0規格にも対応します。9Vや12V出力にも対応するほか、2ポート合計で最大5V/4.8A(24W)でのフルスピード充電が可能となっています(筆者撮影)

それでは、ダイソーとUGREENのカーチャージャーを実際に車に接続して使用感や性能を比較してみましょう。

今回使用する自動車のシガーソケットは「12V(最大15A)」対応です。また、実験に使用したUSBチェッカーは、QC3.0やpd3.0にも対応するMakerfireのUSB Type-A&Type-C対応製品です。

●Amazon「電圧電流チェッカー Makerfire USB Cメーターテスター Type-C マルチメーターテスター」は→こちら

最初に、ダイソーのカーチャージャーから実験してみます。こちらは本体が縦に長く、実際にシガーソケットに挿すとちょっと戻される感じがして、やや飛び出した感じになります。

ダイソーの製品をシガーソケットに装着してみましたが、奥まで挿すとちょっと戻る感じになります。きちんと刺さると青いLEDライトが光りますが、本体が長いので、だいぶ飛び出しています(筆者撮影)

まず、Androidスマホ(OPPO Reno5 A)をUSB Type-Aで充電してみたところ、USBテスターでは5.20V/1.937Aで約10wという結果になりました。

次にUSB Type-Cで計測しましたが、こちらも5.2V/1.93A(約10W)とType-Aとまったく同じ数値でした。いずれも2Aを超えていませんが、まずまずの性能でしょう。

OPPO Reno5 AをUSB Type-Aで充電してみたところ、USBテスターでは5.20V/1.93Aで約10wという結果になりました(上写真)。また、Type-C接続でもまったく同じ数値でした(筆者撮影)

次に、レノボの11インチタブレット「Lenovo Tab P11 Plus」でもUSB Type-Aで充電してみましたが、きちんと「急速充電中」と表示されていました。

Lenovo Tab P11 Plusは急速充電対応ですが、自宅で充電するときUSBケーブルやACアダプターの性能が低いと5V/0.5A程度になり、「低速充電中」と表示されることが多いので、これなら十分な性能だと言えるでしょう。

レノボのタブレット「Lenovo Tab P11 Plus」も、ほぼ5V/2Aで充電できたので「急速充電中」と表示されていました(筆者撮影)

続いて、iPhone Xでは純正のLightningケーブルを使用して計測してみました。こちらは、画面が消えているときは5.19V/0.7A程度、画面を表示した状態では5.18V/1.15A(約5.94W)という結果になりました。

Androidスマホと比べるとやや低めの数値となりましたが、Apple純正ケーブルがボトルネックになっているのかもしれません。

iPhone XをLightning−USB Type-Aで接続してみました。画面が消えていると5.18V/0.8A程度、画面を表示した状態では5.18V/1.15A(5.94W)で充電されていました(筆者撮影)

最後に、USB Type-AとType-Cの2ポートで、スマホとタブレットを同時に充電してみました。いずれも「急速充電中」とは表示されませんでしたが、「低速充電中」とも表示されなかったので、おそらく5V/1A程度で充電できていると推測されます。

330円という低価格のカーチャージャーですが、2ポート同時充電にもきちんと対応していることが確認できました。

レノボのタブレットには「急速充電中」とも「低速充電中」とも表示されなかったので、おそらく5V/1A程度で充電されていたと推測されます(筆者撮影)

続いてUGREEN「PD Car Charger」を車のシガーソケットに装着してみます。こちらは、ダイソーの製品と違い奥までカチッと挿すことができます。

しかし、筆者の車のシガーソケットはフタを上に跳ね上げるタイプ。本体が短いUGREENを奥まで挿してしまうと、フタがUBSポートにかかる感じになるので、むしろ本体が長いダイソーのほうが使いやすいと感じました。

UGREENは短いのでスマートな印象ですが、筆者の愛車のシガーソケットはフタが上に跳ね上げるタイプなので、そのままでは、フタでUSBポートが塞がれてしまうのがやや不便でした(筆者撮影)

UGREEN「PD Car Charger」でAndroidスマホをUSB Type-Aで充電してみると、9.06V/1.17A(10.58w)という数値が表示されました。

続いてType-Cで接続したところ、9.06V/1.21A(10.93w)という結果になりました。多少の誤差はありますが、いずれも同等のスピードで高速充電が可能です。

AndroidスマホをUSB Type-Aに充電してみたところ、9.06V/1.17A(10.58W)、Type-Cでは9.06V/1.21A(10.93w)という結果になりました(筆者撮影)

Androidスマホ(OPPO Reno5 A)にUBS Type-Cで接続したところ、しっかりと「高速充電中」と表示されていました(筆者撮影)

次に、iPhone Xを純正のLightningケーブルを使用して計測してみたところ、5.01V/0.72A(3.61W)という結果になりました。

やはり、Apple純正ケーブルの性能では、A数があまり上がらないようです。

iPhone Xを純正のLightningケーブルを使用して計測したところ、5.01V/0.72A(3.61W)という結果になりました。Androidスマホやタブレットに比べると、充電にやや時間がかかりそうです(筆者撮影)

最後に、Androidスマホとタブレットを2ポート同時に充電してみました。やはり、1ポートのときと違って「急速充電中」と表示されなかったので、おそらく5V/1A程度での充電になっているのでしょう。

UGREEN「PD Car Charger」で2ポート同時充電してみました。スペック上は5V/4.8A(24W)まで対応するはずですが、残念ながらスマホもタブレットも「急速充電」とは表示されませんでした(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はダイソーの5V/3.1A高速充電カーチャージャーと、UGREENの「PD Car Charger」を比較してみました。

実際に接続して計測してみると、ダイソーは最大5.2V/1.92A(10W)でしたが、UGREENは最大9.06V/1.21A(10.93W)という結果になりました。

結局、スマホやタブレットを車内で充電する限り、UGREENとダイソーでは1Wほどの差しかなかったので、価格差が4倍もあることを考えれば、ダイソーのカーチャージャーのほうがコスパに優れていると言えるでしょう。

ただし、UREENは最大12Vまで対応できるので、QC3.0やPD3.0といった高速充電規格に対応する機器を充電するときは、さらに大きな差が出るかもしれません。

ちなみに、カーチャージャーに限らず、スマホやタブレットを高速充電するときは、PD3.0やQC3.0といった規格に対応するAnkerやUGREENといったメーカー製の高性能なUSBケーブルを利用してください。

安いものや古いUSBケーブルを使うと、そこがボトルネックになって、本来の充電スピードが出ないことがありますよ。

(Image:amaon.cp.jp)

今回の実験では、UGREEN製の「3A急速充電」に対応するUSBケーブルを使用しました。高速充電したいときはUSBケーブルも高品位な製品を選ぶべきでしょう(画像はAmazon公式サイトより転送)

●Amazon「UGREEN USB 3.0 typec ケーブル Quick Charge 3.0 usb c ケーブル」は→こちら

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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