iPhoneを安く買える「Back Market」は怪しい!? – 実際に購入して検証してみた!

iPhoneの中古を安く買おうとネットで検索していると「Back Market(バックマーケット)」という怪しいWebサイトが表示されます。一見、“ブラックマーケット”に見えてしまいますが、どうやらスマホの中古整備品(リファービッシュ)を扱う通販サイトのようです。価格は相場より安めですが、詐欺被害に遭ったり粗悪品を送り付けてきたりしないのでしょうか? そこで今回は、筆者が実際にBack MarketでiPhone 13を購入してみましたので、その結果を報告します。

Back Marketって怪しくないの? 本当にきちんとした商品が届くの?

筆者は、長年愛用してきたiPhone Xを売却して、新たにiPhone 13の中古を購入することにしました。

そこで、ネットで中古のiPhone 13を検索したところ「Back Market」という通販サイトがヒットしました。一瞬、「んっ? ブラックマーケット!?」と読んでしまいましたが、よく見ると「バックマーケット」です。

それにしても、バックマーケットのWebサイトを開くと黒っぽい感じで何だか怪しさ満点です。本当に大丈夫なのでしょうか?

●Back Market(公式)は→こちら

こちらが「Back Market(バックマーケット)」の公式サイト。“ブラックマーケット”ではない。Apple製品を中心に中古整備品(リファービッシュ)を主に扱っています(画像はBack Market公式サイトより転載)

そもそもBack Marketは、2014年にフランス・パリで設立された会社で、現在は世界17カ国で事業を展開しており、日本でも2021年3月にはサービスを開始しています。

このBack Marketで売られているのは、iPhoneやiPad、MacBookなどのApple製品を中心とした中古整備品(リファービッシュ)となっています。

リファービッシュ品は中古ですが、壊れた部分は修理して整備されているので、通常の中古より程度のよいものが多いのが特徴です。

  見た目(画面) 見た目(本体)
Aグレード 完璧なコンディション ごく軽いキズが見える場合がありますが、20センチ離れたところからは確認できない程度です
Bグレード 完璧なコンディション 20センチ離れたところからごく軽いキズが見える場合があります
Cグレード 画面の電源を入れると、細かいキズがやや目に付くかもしれません キズやへこみが見られます

こちらが商品の状態を示すグレードの内容。いずれも完全に動作するのが前提でバッテリー最大容量は85%以上。傷の状態でA〜Cまでの3グレードに分かれています(表はBack Market公式サイトより筆者が作成)

もし、リファービッシュ品について、さらに詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

というわけで、筆者は過去にリファービッシュ品を購入した経験もあるので、今回はBack Marketで程度のいいリファービッシュ品のiPhone 13を実際に買ってみることにしました。

Back Marketでは30日以内なら返品無料ですし、1年間の保障まで付いています。バッテリー最大容量85%以上の中古でここまでの保障が付くのなら安心ですね。

ちなみに、Back Marketは楽天市場のように登録済みのリファービッシュ業者の製品が販売されるシステムになっています。

商品ごとに販売業者が異なりますが、いずれも厳しい審査を通過している業者ばかりなので、あまり気にする必要はないのかもしません。

実は筆者が愛用しているiPhone Xも、Appleが整備したリファービッシュ品でした。キズひとつなく新品に近い状態でしたが、付属品や正規品の箱などは付いていません(筆者撮影)

「Back Market」で実際にiPhoneを注文してみた!

それでは、Back Marketで実際にiPhoneを注文してみます。今回はiPhone 13の128GBモデルで探しますが、コンディションのグレードで価格は7万7,542円〜11万1,296円までの差があります(2023年4月時点)。

また、カラーでも価格は変わります。「ミッドナイト」「スターライト」「グリーン」などのAグレードは10万円を超えていますが、ピンクは不人気なようで、Aグレードでも8万9,000円でした。もちろん、この価格も時期によって大きく変動します。

Back Marketでは、最初に欲しい商品を探してカートに追加したら、メルアドとパスワードでアカウントを作成。あとは、住所や電話番号などを入力して支払い方法を指定すればすぐに注文できます。

ただし、支払い方法はクレカ(デビットカード)かコンビニ払いしか選択できませんのでご注意ください。

Back MarketでiPhoneを注文する手順

(Image:backmarket.co.jp)

まず、Back MarketのサイトでiPhone 13を検索しましょう。メニューで「iPhone」を選ぶと、左側に機種名が表示されるのでiPhone 13を選択します(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

今回は不人気(?)でいちばん安かった「ピンク」を選択。コンディションは「Aグレード」で8万9,000円です。内容を確認して画面右上の「カードに追加する」を押しましょう(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

「iPhone 13 SIMフリーをカードに追加しました」と表示されるので、画面下の「カートに移動する」をクリックします(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

すると、注文内容画面に移動しますので、「安全なお支払い」を押しましょう(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

メールアドレスを入力して「次へ」を押したら(上写真)、パスワードや名前を入力して「アカウントを作成する」をクリックします(下写真)(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

次に、住所や電話番号などを入力したら、「お支払いに進む」をクリックしましょう(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

ここでは支払い方法を決めます。Back Marketではクレカ(デビットカード)、あるいはコンビニ払いが選択できます。今回筆者はクレカのデータを入力して「今すぐ購入」を押しました(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

VISAのワンタイムパスワード入力画面が表示されたら、登録してあるメールアドに送信されたパスワードを入力しましょう(画像はBack Market公式サイトより転載)

(Image:backmarket.co.jp)

クレカ決済が終わると「ご注文ありがとうございました」と表示され、注文は完了です。ちなみに、今回はLikewize Japanという業者の製品のようです(画像はBack Market公式サイトより転載)

Back Marketから到着したiPhoneをチェック!

筆者はBack MarketでiPhoneを注文したところ、注文からわずか4日後には無事商品が届きました。

実際に届いたダンボールを開封すると、iPhoneの純正箱はなく本体がプチプチにくるまれています。また、純正ではないUBSケーブルがサービスで付属していました。

肝心なiPhone 13本体の状態ですが、ボディやディスプレイにほぼ傷は見られず、まるで新品のようなコンディションです。

また、気になっていたバッテリーの最大容量ですが、こちらは90%となっていましたので、それなりに使用された個体であることが分かります。

「Aグレードならもしかして100%では?」と、勝手に期待していたので、ここは少しだけ残念でした。

注文してから4日後にiPhone 13が宅配便で到着しました。ダンボールは普通な感じですが、振ってみると何かがカタカタ動きます。これはいったい……?(筆者撮影)

ダンボールを空けると、純正箱はなくiPhone本体がプチプチにくるまれて箱の底に固定されていました。また、音の正体は、サービスで付けてくれたUSBケーブルの箱でした(筆者撮影)

さすがにAランクなので、本体やディスプレイなどにほぼ傷は見られません。ほとんど新品のようなクオリティです(筆者撮影)

さっそくバッテリーの最大容量をチェックしたところ、「90%」になっていました。さすがに新古品ではなく多少は使った感じですが、まあ中古で90%なら及第点でしょう(筆者撮影)

まとめ|「Back Market」は怪しいサイトではない

いかがでしょうか? 最初は何となく怪しい感じのするBack Marketでしたが、実際にiPhoneを購入してみたところ、価格も安く4日後にはきちんと商品が到着しました。

もちろん、iPhoneの外装状態は新品並のコンディションでしたので、決して怪しいサイトではないことが分かりました。

もし、程度のいいiPhoneの中古を安く買いたいなら、これからはBack Marketもチェックしてみてはいかがでしょうか。

ただし、筆者としてはAグレードを選んだのにバッテリーの最大容量が90%だったのは少し残念でした。

最近は、iPhoneのバッテリーの最大容量を表示して販売する中古業者も多いので、せめてAグレードならバッテリー最大容量95%〜100%のようなルールになっていると、さらに利用しやすくなると思います。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

関連記事

TOPICS
iPhone最新記事
iPhone&Android最新記事

RANKINGランキング

6:00更新