「Googleマップ」高校生が利用する位置情報共有アプリの1位に – 共有相手は誰!?

特定の相手と居場所を共有できる「位置情報共有アプリ」。互いの場所を知ることで、待ち合わせや、安否の確認など、生活のさまざまなシーンで活用できる便利なサービスですが、高校生にはどれくらい浸透しているのでしょうか。LINE株式会社が運営するLINEリサーチは、LINEを利用している日本全国の高校1年生~3年生の男女1037名を対象に「位置情報共有アプリ/サービス」の認知率や利用率、利用しているアプリなどについて質問しています。結果を見ていきましょう。

高校生の「位置情報共有アプリ/サービス」の認知率は約9割

「位置情報共有アプリ/サービス」を知っていると回答した高校生は全体の約9割でした(LINEリサーチ調べ)

まずは、「位置情報共有アプリ/サービス」を知っているか質問。すると、91%の高校生が知っていると回答しています。その中で、「知っているし、使っている」という回答は52%、「知っているし、以前使っていたが、いまは使っていない」という回答は9%で、利用経験があるという人は全体の61%であることがわかりました。

男女別に見てみると、「位置情報共有アプリ/サービス」の認知率は、女子が94%、男子が88%と、女子の方がやや高いものの、利用経験については女子が62%、男子が61%と、ほとんど差がないという結果でした。

位置情報の共有というと、中には抵抗があるという人もいるかもしれませんが、高校生の半数以上に利用経験があり、サービスをうまく利用しているようです。

高校生が最も利用している「位置情報共有アプリ」は「Googleマップ」

高校生が最も利用している「位置情報共有アプリ」は「Googleマップ」が1位という結果に(LINEリサーチ調べ)

次に、「位置情報共有アプリ/サービス」を使っていると回答した高校生に、普段、どのような「位置情報共有アプリ」を利用しているのか質問しています。すると、全体でも男女別でも、「Googleマップ」を利用している、という回答が6割を超えて圧倒的な1位に。続いて、2位が「Whoo(フー)」、3位が「Jagat(ジャガット)」という結果になっています。

「Googleマップ」は、現在位置の共有だけでなく、乗換案内や経路検索、ストリートビューなど多彩な機能があるため、利用しやすいのかもしれません。

位置情報を共有している相手は、男女ともに「母親」が1位

高校生が位置情報を共有している相手は「母親」が1位、ついで2位が「親友」という結果でした(LINEリサーチ調べ)

続いて、「位置情報共有アプリ/サービス」を使っていると回答した高校生に、位置情報を共有している相手を質問したところ、1位は「母親」で女子が44%、男子が36%、2位は「親友」で女子が30%、男子が29%、3位は「同じ学校の友だち」で女子が30%、男子が28%という結果でした。

「父親」は4位で、女子が19%、男子が25%と、男子の方が父親との共有率が高くなっています。また、「恋人」に対して位置情報を共有する割合は、女子の方が男子よりも高いこともわかりました。

それ以外にも、割合的には全体の3%と少ないですが、「インターネットや、SNSでつながった人」と位置情報を共有している人もいるようです。ネット上でのやり取りの中で位置情報をどのように利用しているのか気になるところです。

「位置情報共有アプリ/サービス」を使う理由には男女で違いが

位置情報を共有する理由では、「待ち合わせに便利だから」が全体の1位でした(LINEリサーチ調べ)

最後に、「位置情報共有アプリ/サービス」を使っていると回答した高校生に、なぜ利用しているのか、その理由を質問しています。全体を見てみると、1位は「待ち合わせに便利だから」、2位は「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」、3位は「いまの自分の状況(いる場所や行動など)を共有できるから」という結果でした。

男女別で見てみると、女子高生の1位は「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」で30.8%、2位が「待ち合わせに便利だから」で27.8%、3位が「いまの自分の状況を共有できるから」で25.1%。男子高生の1位は「待ち合わせに便利だから」で26.2%、2位が「遊ぶ相手を探しやすい・連絡しやすいから」で19.3%、3位が「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」で18.5%でした。

女子は互いの状況を確認したり、安否を確認したりするために利用しているという人が多い印象であるのに対して、男子は連絡や、待ち合わせのツールとして活用している人が多い様子。男女で利用の仕方が違うというのも興味深いですね。

「位置情報共有アプリ/サービス」に、まつわるエピソード

同アンケートでは、「位置情報共有アプリ/サービス」を利用している際に、起こった印象的な出来事やエピソードについても回答がありました。

女子高生のエピソードを見てみると、「部活などで帰りが遅くなるとき、毎回、連絡しないといけなかったけれど、使うようになってから連絡する必要がなくなったので楽になった(高1女子)」という“安否確認がスムーズになった”という声や、「母が帰ってくる前に場所を確認して片付けを終わらせたりした(高1女子)」「デート中、友達と会いたくないなってときに、友達の居場所を確認して避けながら歩いた(高3女子)」など、思わず“なるほど”と呟いてしまうような、うまい活用法などがあげられていました。

男子高生のエピソードでは、「遠足で別の班がどこに行っているのかがわかっておもしろかった(高3男子)」「位置情報共有アプリで鬼ごっこ(高3男子)」など、遊びのツールとしても楽しく利用している様子がうかがえます。また、「親に勉強をさぼってカラオケに行ったことがバレた(高1男子)」「部活を仮病で休んでいた奴が学校の近くのカラオケで遊んでおり、先生にバレて怒られた(高2男子)」といった“うっかりエピソード”も。

6割以上に利用経験があるだけあって、高校生は「位置情報共有アプリ/サービス」を生活の中に取り入れて、うまく使いこなしているという印象を受けます。家族との安全確認がスムーズになったとの声もあり、今後、こうしたサービスはさらに幅広い世代にも浸透していくかもしれませんね。

引用元:【LINEリサーチ

※サムネイル画像は(Image:​「Google」公式サイトより引用)

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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