ゲオの完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-SWE100QT12」は本当に“コスパ最強”か?

最近、完全ワイヤレスイヤホンは、100均のダイソーや3COINSなどでも販売されるようになりました。しかし、格安モデルはどうしても音がよくありません。そのようななかゲオ(GEO)で見つけたのが完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-SWE100QT12」です。パッケージには「コスパ最強モデル」を謳っていますが、本当にコスパ最強なのかじっくり検証してみたいと思います。

「ゲオ(GEO)」オリジナルの完全ワイヤレスイヤホンとは?

ゲオ(GEO)と言えば、DVDやCDのレンタルを始め、ゲームやスマホ、家電などの販売を行っているショップなのは皆さんご存じでしょう。

そのようなゲオでは、独自にオリジナル商品の開発を行っており、完全ワイヤレスイヤホンも販売しています。

今回紹介する「GRFD-SWE100QT12」の価格は1,999円で、パッケージには「コスパ最強モデル」と書かれています。

しかし、最近は100均のダイソーで1,100円、3COINSでも1,650円で完全ワイヤレスイヤホンが販売されており、1,999円が最安値というわけではありません。

そこで今回は、実際に筆者がゲオの完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-SWE100QT12」を購入して、本当にコスパ最強なのか検証してみたいと思います。

ゲオの完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-SWE100QT12」は本当に“コスパ最強”か?1

こちらが「GRFD-SWE100QT12」。パッケージには思いっきり「コスパ最強モデル」と書かれているので、期待が膨らみますが……(筆者撮影)

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペックをチェック

それでは、ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペックを確認していきましょう。

まず注目したいのがコーデックです。格安のモデルはSBCのみですが、「GRFD-SWE100QT12」は高音質のAACにも対応しています。

しかも、ドライバは13mmとかなり大型のものが採用されており、これは音質に期待できそうですね。

次に、連続再生時間はイヤホンのバッテリーのみで約8時間。充電ケースを使えば3回まで充電できるので、最大32時間もの長時間利用が可能です。これなら長時間の旅行でも安心でしょう。

ほかにも、スマホゲームに最適な「低遅延モード」を搭載しているほか、防水・防塵(IPX5)にも対応しています。

これは、ドン・ホキーテの「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」に近いスペックですが、こちらの価格は3,278円もするので、やはりゲオの「GRFD-SWE100QT12」が2,000円以下というのは、スペックで見る限りはかなりコスパが高いと言っていいでしょう。

■ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペック

【Bluetooth】Version 5.1 Class 2
【Bluetoothプロファイル】HFP、AVRCP、A2DP
【オーディオコーデック】SBC/AAC
【動作範囲】約10m
【音楽再生時間】最大8時間(イヤホンのみ40mAh)/約32時間(イヤホン40mAh+充電ケース380mAh3回充電可能)
【充電端子】USB Type-C
【駆動方式】ダイナミック方式
【インピーダンス】35Ω
【イヤホンサイズ・重量】約4.2g
【ケースサイズ・重量】44×25×45.2mm・約24.6g
【防水・防塵】IPX5
【充電時間】約2時間(イヤホン/ケース充電)
【カラー】K(黒)/WH(白)/BL(青)/NB(ネイビー)
【価格】1,999円(税込)

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペックをチェック1

こちらがゲオ「GRFD-SWE100QT12」の内容物です。イヤホン本体と充電ケース、USB Type-Cケーブルと取扱説明書が入っていました(筆者撮影)

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のイヤホン形状は、初代AirPodsのようなインナーイヤー型です。

イヤーピースがないため密閉度は低めで音漏れの心配はありますが、耳への負担が少ないので、カナル型で耳が痛くなる人にはオススメです。

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペックをチェック2

イヤホン本体の形状は初代AirPodsと同じようなオープンイヤー型です。スティック部分にバッテリーが内蔵できるため、最長8時間も再生が可能なのでしょう(筆者撮影)

それよりも特徴的なのが充電ケースです。蓋がなく、イヤホン本体をケースに差し込んで充電を行うようになっています。

蓋がないのでイヤホンが飛び出してしまいそうですが、実はマグネット式になっているので、逆さまにしてもイヤホンが落ちることはありません。

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペックをチェック3

こちらがGRFD-SWE100QT12独特の蓋がない充電ケース。それでも、マグネット式なので蓋がなくてもイヤホンが飛び出すことはありません(筆者撮影)

しかし、充電ケースからイヤホンを取り出すときは、ケースの凹んでいる部分を指でスライドさせることになるのですが、これが微妙に難しいのです。

とくに冬場に手袋をしていると、イヤホンの表面がツルツルなので掴みにくく、力を入れすぎるとイヤホンが充電ケースから飛び出してしまいます。イヤホンの取り出しには注意が必要でしょう。

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペックをチェック4

GRFD-SWE100QT12はイヤホンの取り出し方に注意が必要です。写真のようにひとつを飛び出させて、片方ずつ取り出すといいでしょう(筆者撮影)

なお、GRFD-SWE100QT12の充電は、充電ケースの底にある端子に付属のUSB Type-Cケーブルを接続すればOKです。

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」のスペックをチェック5

充電ケースは同梱されている10cmほどの短いUSB Type-Cケーブルで充電できますが、ACアダプタは別途用意する必要があります(筆者撮影)

スマホとBluetoothでペアリングする方法を確認しておこう

GRFD-SWE100QT12の音質を確認する前に、スマホとBluetoothでペアリング(接続)する方法を確認しておきましょう。

まず、GRFD-SWE100QT12は充電ケースからイヤホン本体を取り出すと、自動的にBluetoothの接続モードになります。

あとは、スマホの設定を開いてBluetoothをオンにし、新しいデバイスを検索してペアリング作業を進めましょう。ペアリングが完了すればすぐに音楽を聴けるようになります。

GRFD-SWE100QT12をスマホとペアリングする手順

GRFD-SWE100QT12をスマホとペアリングする手順1

充電ケースからイヤホン本体を両方とも取り出すと、自動的に接続モードになります。すべて取り出す必要はなく、この写真くらい飛び出させただけでも大丈夫です(筆者撮影)

GRFD-SWE100QT12をスマホとペアリングする手順2

スマホ(今回はiPhone)の設定でBluetoothをオンにすると「SWE100QT12」が表示されるので、これをタップします(左写真)。SWE100QT12が「接続済み」と表示されればペアリング完了です(右写真)

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」の音質はちょっと残念だった……

それでは、実際にゲオ「GRFD-SWE100QT12」を使って、音質や使い勝手を確認していきましょう。

まず、音楽を再生すると音質は全体的にこもった感じがして、決して解像度は高くありません。音のキレも悪く、打ち込み系の音楽でも角が取れた音質になってしまうのは少々残念でした。

オーケストラなどの生楽器も音の出どころがハッキリしないため、音全体が塊で聴こえてきます。音の広がりも感じにくく、音楽をじっくり聴くのには適していません。

あえて言えば、音のバランスは中音がよく聴こえるような調整になっていますので、ボーカル曲を聴くのには悪くないでしょう。

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」の音質はちょっと残念だった……1

GRFD-SWE100QT12で音楽を再生してみると、残念ながら解像度が低めで全体的にこもった感じの音でした(筆者撮影)

また、GRFD-SWE100QT12のイヤホンはインナーイヤー型で、本体操作はタッチセンサーで行うようになっています。

タッチセンサーの反応は非常によく操作は快適なのですが、反応がいい分、イヤホンの脱着時に誤タッチしてしまうことが何度かありました。

ゲオ「GRFD-SWE100QT12」の音質はちょっと残念だった……2

タッチ操作は快適。その反面、イヤホンのベストポジションを探すときに誤タッチしてしまうのは致し方ない……(筆者撮影)

最後に、低遅延モードでゲームを遊んでみましたが、音ゲーでは低遅延モードでかろうじて遊べる程度。もちろん、YouTubeなどの動画視聴ではそれなりの効果がありますので、ぜひ試してみてください。

まとめ

いかがでしょうか? 今回はゲオオリジナルの完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-SWE100QT12」を実際に購入してテストしてみました。

2,000円以下という低価格でありながら8時間もの長時間再生が可能で、防水・防塵機能や低遅延モードを搭載するなど、スペック的にはコスパ最強と言っていいでしょう。

しかし、肝心な音質は全体的にこもった感じで音楽を楽しむのにはあまり適していませんでした。

もちろん、100均で販売されている完全ワイヤレスイヤホンよりは使いやすいと思いますので、さほど音質を気にせず機能を優先するのであれば、価格も安いのでアリかもしれません。

※記事中の価格は税込みです。また、商品は筆者が購入時点のものです(2023年11月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

オトナライフ編集部
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