格安SIMへの乗り換え「満足」約9割、メリットは”料金の安さ”、デメリットは?

スマートフォンを利用するにあたり、機種はもちろん、どのキャリアを利用するかによって、料金やサービスも変わってくるもの。以前は、3大キャリアが中心だったスマホ市場ですが、近年では料金の安さを求めて格安SIMを利用している人も増えているようです。

株式会社ALL CONNECT Mobileが運営する、スマートフォン・インターネット関連の情報メディア「モバレコ」では、2023年12月に全国の20代~80代の男女500名の格安SIM利用者を対象に「格安SIMの乗り換え・満足度調査」を実施。格安SIMを実際に利用した満足度やメリット、デメリットなどについて質問していたので、その詳細を見ていきましょう。

ユーザーの9割以上が「利用中の格安SIMに満足している」と回答

格安SIMの満足度

利用中の格安SIMに満足している人は92.6%で、ほとんどのユーザーが満足していることがわかりました(モバレコ調べ)

今回の調査において、「格安SIM」とは、ドコモ、au、ソフトバンク以外を指しており、楽天モバイル、ahamo、povo、LINEMO、UQモバイルは格安SIMに含まれています。

まずは、「利用中の格安SIMに満足していますか?」と質問。すると、42%が「満足」、50.6%が「やや満足」と回答しており、全体で92.6%ものユーザーが満足していると回答しました。大手キャリアであれば不満に感じることも、価格が安いことで納得できてしまう…という一面があるのかもしれません。

「格安SIMを選んだ理由・決め手」の第1位は「料金」で49.5%

格安SIMを選んだ理由・決め手

格安SIMを選んだ理由・決め手では「料金」という回答が49.5%。約半数がその安さに魅力を感じているようです(モバレコ調べ)

次に、「利用中の格安SIMを選んだ理由・決め手はなんですか?」と質問。すると、最も多かった回答は「料金」で49.5%、2位が「通信速度」で12.4%、3位が「電波のつながりやすさ」で12.3%、4位が「キャンペーン」で10.2%、5位が「口コミ・評判のよさ」で6.4%となっています。

格安と言うだけあって、その料金の安さに魅力を感じているユーザーが半数近くにのぼるとともに、通信速度やつながりやすさなど、品質の面でも支持されていることが判明しました。“安いから多少の品質の悪さには目をつぶる”という、一昔前の格安SIMのイメージは払拭されていっているようです。

ユーザーの6割近くが最大のメリットは「料金の安さ」だと感じている

格安SIMに感じるメリット

「格安SIMに感じるメリット」では、「料金が安くなった」という回答が57.9%と圧倒的でした(モバレコ調べ)

続いて、「格安SIMに感じるメリット」と尋ねると、半数を超える57.9%が「料金が安くなった」と回答しています。続く2位は「速度・電波状況が快適」で12.1%、3位が「キャンペーン・特典内容がお得」で10.9%、4位が「ポイントサービスなど他サービスとの連携」で7.5%、5位が「店舗でサポートを受けられる」で5.9%となっています。

実際に、格安SIMを利用してみて、6割近い人が料金の安さを実感しており、やはり“格安SIM=料金の安さ”が最大のポイントになっているようです。

「格安SIMのデメリット」では、「とくになし」という回答が27.9%で最多

格安SIMに感じるデメリット

「格安SIMに感じるデメリット」の質問で最も多かった回答は「とくになし」の27.9%で、多くのユーザーが不便を感じずに利用できているようです(モバレコ調べ)

メリットとは反対に、「格安SIMに感じるデメリット」について尋ねたところ、最も多かった回答は「とくになし」で27.9%、2位が「速度が遅い・電波がつながりにくい」で25%、3位が「データ容量が足りない」で12.6%、4位が「サポート体制が不十分」で10.7%、5位が「キャリアメールがない」で9.7%となりました。

2位に、速度や電波のつながりやすさへの不満があがっているものの、最も多い回答が「とくになし」であることで、多くのユーザーが乗り換え後も不便を感じずに利用できていることがわかります。速度に関しては、メリットのほうであげていたユーザーも多く、以前と比較して向上しているという印象です。

一方で、大手キャリアにはさすがにおよばない部分もあり、同等を期待していた人には物足りなく感じてしまうのかもしれません。

月額料金を3,000円未満に抑えられているユーザーは全体の約8割

格安SIMでかかっている料金

「格安SIMでかかっている月額料金」を尋ねると、最も多かったのは「1,000~2,000円未満」で、約8割のユーザーが3,000円未満に抑えられていることがわかります(モバレコ調べ)

最後に、「格安SIMでかかっている料金(月額)」について質問。最も多かったのは「1,000~2,000円未満」で31.6%、続く2位が「2,000~3,000円未満」で26.8%、3位が「1,000円未満」で19.4%、4位が「3,000~4,000円未満」で16.4%、5位が「6,000円以上」で2.6%という結果でした。

全体では77.8%のユーザーが3,000円未満に料金を抑えられていると回答しており、格安SIMの料金の安さを裏付ける結果となっています。

今回の調査から、格安SIMは料金の安さはもちろん、通信速度や電波のつながりやすさでの満足度も意外と高いことがわかりました。さすがに、大手キャリアと同等とまではいかないかもしれませんが、不便なく利用できているという人も多いようなので、通信費の節約がしたいという人は検討してみてはいかがでしょうか。

出典元:【株式会社ALL CONNECT Mobile/@Press

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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