Gmailからの乗り換えも増加? 本当に「ProtonMail」は安全・安心なのか?

無料で誰でも簡単に利用できるフリーメールは、今や私たちのデジタルライフに欠かせないものとなっている。グーグルが運営するGmailやマイクロソフトのOutlookなどを利用している人が多いだろう。世界中で利用されているそれらのフリーメールだが、プライバシー保護やセキュリティの面で不安を抱えながら使用しているという人も多い。
つい最近もコミュニケーションアプリ「LINE」が日本国内の利用者の画像などのデータを韓国で保管、中国で閲覧可能だったことが発覚、ユーザーにショックを与える報道があったばかりだ。そこで今回は、プライバシー保護やセキュリティ面を重要視して作られているフリーメール「ProntoMail」について紹介する。

ProtonMailが安全な理由とは? 永世中立国スイスで生まれた意味

(Image:bangoland / Shutterstock.com)

中立性や政治的安定性の面でも、スイス連邦共和国は優れていて安心だ

 ProtonMailは、2013年にスイスにある世界最大規模の素粒子物理学の研究所・CERNで、よりセキュリティで保護された電子メールとして科学者らの手によって作られた。すべてのサーバーはアメリカやEUの権力が及ばない永世中立国・スイスにあり、厳格なスイスのプライバシー法に保護され運用されている。何重にも暗号化されサーバー上に保存されるメールデータは、傍受されるリスクがなく第三者にデータが共有されることは技術的に不可能で、ProtonMailの管理者でさえアクセスすることができないのだという。

 またアカウントを作成するのに個人情報は不要、アカウントにアクセスするIPアドレスも保持しない、と徹底してプライバシー保護に重きを置いている。つまり、これまでグーグルやアップルを利用していてあったように、ターゲット広告が表示されたり、特定のブラウザやサービスを利用するように執拗に迫られるようなことから解放されるということだ。

 これらのことから近年、Gmailを捨てて、新しくProtonMailを使い始めるという人が増えているのだ。

PCやスマホなどからさまざまなシーンで利用する電子メールだからこそ、安全に使いたい

 いくら安全で安心でも使い勝手が悪ければ、普及はしていかないだろう。実際、使ってみてどうなのだろうか?

 まず、PCやタブレット、スマホなどどのデバイスからもアクセスが可能。インターフェースはシンプルでわかりやすく作られている。無料版はストレージは500MB、1日に送信できるメッセージは150通までと限られているが、私的に利用する分には150通もあれば十分だろう。従来のフリーメールと比べてみても、決して使い心地は悪くないと言えるだろう。

 たとえ個人的な利用の範囲内でも、実はさまざまな重要な個人情報が含まれている電子メール。身の回りのデジタル化は今後もさらに加速していき、電子メールを利用する場面も増えていくことだろう。リスクを最小限に減らすために、狙われやすいサービスは避けたいものだ。今一度、フリーメールを見直してみるのも、よいかもしれない。

参照元:Gmailを捨ててProtonMailを選ぶ5つの理由【GIZMODO

※サムネイル画像(Image:bangoland / Shutterstock.com

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