「現金派」それとも「電子決済派」? キャッシュレス化が進む中でいまだに現金を使い続ける人たちの理由とは

コンビニやスーパーだけでなく、昔ながらの商店街や喫茶店に行ってもクレジットカード使用やQRコード決済ができる時代。もはやカードやスマホ画面を見せなくても、スマートウォッチをかざすだけで決済完了、なんてこともできてしまう。ゆえに「ほとんど財布を持ち歩かなくなった」という人も少なくないだろう。しかし一方で「まだ現金しか使っていない」という声が根強いことも日本の特徴だ。

現在の実際のキャッシュレス派と現金派の割合はどのようになっているのだろうか?また、現金派にこだわる人々の理由とは何なのだろうか?

現在の日本はキャッシュレス派約6割、現金派約4割という割合に

購入するモノやサービス、金額によって使い分けているという場合もあるだろうが、キャッシュレス決済を取り入れている人が多いようだ(インターグロース調べ)

今やスマホ1つ、もしくはスマートウォッチさえしていれば財布がなくても出かけられる。……とはいいつつ、筆者は何かあった時のために、どこへ行くにも財布を持ち歩いている。もちろん、便利なキャッシュレス決済はありがたく使ってもいる。

Webメディア「節約スタイル」を運営するインターグロースは、10代~70代の一般男女1,000名を対象に、決済方法に関するアンケート調査を実施。結果から電子決済派と現金派の現状をチェックしてみよう。

「あなたは現金派ですか?電子決済派ですか?」という質問に対して、現金派と答えたのは39%、電子決済(キャッシュレス決済)派と答えたのは61%となった。新型コロナウイルス感染症の影響によって、非接触を謳う電子決済を推奨する動きも大きかったことが考えられるだろう。一方、現金派という人もまだまだ存在し、4割近くに及ぶ。この回答者を対象に「今後も現金払いを継続していきますか?」と問うと、約半数となる48%もの人が「継続する」と回答した。

便利なキャッシュレス決済をあえて利用しない現金派が、現金を使い続ける理由について深堀りしていこう。

キャッシュバックやポイント還元に興味のない人は、現金な人が多いものかもしれない

現金派の27歳女性は、「自分が今どれだけ使ったか、残高はどれぐらいか目で見て確認出来る。しっかりとお金の管理が出来るから」と回答。確かにキャッシュレス決済は画面上、ネット上でお金が動くため、ついつい使いすぎてしまう場合も。キャッシュレスの手軽さゆえのデメリットでもあるかもしれない。

「キャッシュレス決済の場合は、ネット上に個人情報を登録するため、情報漏えいが心配だから」という50代女性も。慎重派の日本人ならではの感覚だろう。特に新しいものを取り入れやすい若者に比べて、50代や高齢層に多い意見ではないだろうか。これらの理由もあって、日本のキャッシュレス化が遅れているとも考えられている。

58歳男性は「キャッシュレス決済が乱立していて使える店舗とそうでない店舗の確認が面倒」と回答。筆者も一度、「だいたいのお店で使えるから」とスマホ1つで買い物に出たところ、クレジットもQRコード決済も使用できず現金のみという店舗に遭遇した経験がある。幸運にも財布を取りに行ける距離だったから助かったものの、同様の場面に出くわした時には「やっぱりちょっとでも現金を持っとけばよかった……」と後悔することもあるかもしれない。

このような意見から、現金決済はいまだそれなりの需要があることがわかったが、キャッシュレス決済ではポイントが溜まったり、購入額の数%が還元されたりとうれしい付加価値も。「まだわたしも現金派」という人の中で、少しでも電子決済の導入に興味がある人がいれば検討してみて欲しい。

もちろんどちらか1つにする必要はない。先述のように、「お店によって使えなかったら……」とか「万が一スマホが壊れたら……」と心配なら、いつも通り財布とスマホを両方持ち歩けば問題ないのだから。

出典元:現金派と電子決済派どちらが多いか一般男女1,000名にアンケート調査!キャッシュレス化が進む中で現金を使い続ける理由は?【節約スタイル

※サムネイル画像(Image:prtimes.jp)

オトナライフ編集部
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