日本のAmazonプライムも値上げなら、小売りはヨドバシへ流出?

アメリカのAmazonで、サブスクリプションサービス「Amazonプライム」の値上げが発表された。その金額は年額139ドル、日本円にしておよそ16,000円だ。日本では年間プランが4,900円(税込)で提供されているが、その3倍以上ということになる。それぞれの国で物価が違うこともあり日本で即座にこの金額になることはないだろうが、いつ値上げの波が襲ってきてもおかしくない状況だ。

今回はアマプラの値上げや、それに対する日本のユーザーの反応についてお伝えしていきたい。

Amazon、アメリカでAmazonプライムの値上げを発表

(Image:Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock.com)

大小さまざまな商品を購入できるAmazon

アメリカのAmazonは現地時間2月3日、2021年第4四半期の業績発表の中で「18日以降からAmazonプライムの会費を値上げする」ことを発表した。月額プランではこれまでの12.99ドルから14.99ドルに、年間プランは119ドルから139ドルへと変更されるといい、これまでより年間で17%弱の値上げとなった。

アマプラはアメリカ国内で2014年に79ドル→99ドル、2018年に99ドル→119ドルと値上げを続けている。3回目の今回を含めて4年ごとに20ドルずつ値上げしており、当初の79ドルから見ると60ドルの値上げ、日本円にするとおよそ9,100円→16,000円と7,000円近く値上がっているのだ。日本で同じことをされたらたまったものではない。

日本のAmazonでは2019年に3,900円から4,900円へと値上げをしていたが、アメリカのプラン額・値上げ額と比べるとだいぶ緩やかな値上げであることがわかる。はたして今後日本も値上げの波に飲まれることになるのだろうか…。

(Image:beeboys / Shutterstock.com)

あのヨドバシカメラが近年は通販事業にも注力している

ネット上でも“アマプラ値上げ”の可能性は大きな注目を集めており、「日本も値上げの日は近いかな」「また日本も値上げするかなと心配になってしまいますね」と値上げの波を警戒する声が多く聞こえてきた。

しかし「年額5,000円超えになったら解約な」というユーザーがいる一方で、「まだメリットあるから大規模な人数が解約するとかはないだろうけど」「ほぼ生活のインフラになっているので価格が倍になっても解約は難しそう」と、値上げされてもサービスの利用を継続するユーザーが多いだろうという予測もあり、様々な意見が飛び交っている状況だ。

また、「日本でこれやると、Netflixなどの動画サービス、ヨドバシなどの小売りサービスが一気に攻勢かけてくるだろな」「Amazonプライム値上げきたらヨドバシ移るわ」など、Amazon単体ではなく競合他社との比較で利用を検討するという意見も見られた。

確かに近年、家電量販店大手のヨドバシカメラによる「ヨドバシエクストリーム」の存在感が高まっている。ヨドバシエクストリームは、公式通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で取り扱う商品が利用料金・配達料金無料で届く通販サービス。配達エリアに制限はあるものの、Amazonの強力なライバルとして頭角を現しつつある状況だ。

そんな状況下で強引に値上げを敢行したとすれば、ユーザーがヨドバシエクストリームへと流れてしまう可能性も十分に考えられる。果たして日本のAmazonはどのような判断を下すのだろうか。今後の動向から目が離せない。

参照元:アマゾンプライム年会費、米国で17%値上げへ 2月18日から119ドル→139ドルに【ITmedia NEWS

※サムネイル画像(Image:Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com)

(文=オトナライフ編集部)

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