【2023最新】自宅におすすめ!工事不要Wi-Fi比較総まとめ | データ無制限から5G対応まで

自宅にインターネット回線を引きたいけれど、「回線工事に立ち会うのが難しい」「近日中に引っ越す予定があるから工事はしたくない」という方もいるのでは。今回は工事不要ですぐ利用できる各社Wi-Fiサービスについて比較して詳しく解説します。

主な自宅で利用できるインターネットの種類

自宅で利用できるインターネットの種類には、モバイルWi-Fiを利用したモバイルルーターとホームルーター、光回線があります。

モバイルルーターは、モバイルWi-Fiを利用して外出先でも利用できる携帯型のWi-Fiルーターです。ホームルーターは、置くだけでモバイルWi-Fiを利用してインターネットに接続できる据え置き型のWi-Fiルーターです。光回線は、光ファイバーを使って安定した高速な通信が可能ですが、回線の開通工事が必要となります。また光回線でWi-Fiを利用するためには工事の上でルーターを設置し、ルーターからWi-Fiの電波を飛ばす必要があります

ホームルーター | 「置くだけ」ですぐに通信可能

ホームルーターとは、コンセントに挿すだけでモバイルWi-Fiを利用し、インターネットに接続できる据え置き型の機器です。

ホームルーターとはコンセントに接続し、置くだけでモバイル回線を利用してインターネット接続が可能となる通信機器。回線工事は不要です。主要なホームルーター(置くだけWi-Fi)は、ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル、UQモバイルが提供している5つです(画像は各公式サイトより引用)

ポケットWi‐Fi | 一人暮らしや外出先でのWi-Fiの利用に便利

ポケットWi‐Fiとは、小型で持ち運び可能なWi-Fi通信端末のことを言います。

ポケットWi‐Fiとは、小型で持ち運び可能なWi-Fi通信端末で、「モバイルWi-Fiルーター」とも呼ばれます。契約して端末を受け取ったら、すぐにインターネットを利用できます。こちらもスマホやタブレット、PC問わず利用可能。ポケットWi-Fiも通信各社が手掛けており、たとえば楽天モバイルは「Rakuten WiFi Pocket 2c」を「1円」(※プランセット値引き後の価格)で提供しています(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

光回線 | 通信速度が速いものの工事が必要

「光回線」とは、光ファイバーを利用した通信回線で、高速で大容量のデータ通信が可能です。また、電波を使わないため電波干渉による速度低下が起こりにくく、安定した通信が可能です。

光回線を利用するためには、光ファイバーケーブルを引き込む工事が必要です。光回線工事には立ち会いが必要で、壁への穴あけが必要な場合もあります。よって賃貸では気軽には利用できないデメリットがあります。

国内の主な光回線事業者をチャートで分類すると、上記の図の通り。NTTの光回線を他事業者が利用する「光コラボ」サービスが2015年から始まったことにより、国内の光回線事業者は増加を続けています(ロゴは各事業者公式サイトより引用)

おすすめの光回線についてはこちらも参考にしてください。

工事不要で使えるWi-Fiのメリット・デメリット

解説してきたように、モバイルルーターやホームルーターといったモバイルWi-Fiを利用したインターネット接続機器は工事不要で使えるため、手軽で便利といったメリットがありますが、光回線と比べるとデメリットも。工事不要で使えるWi-Fiのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

光回線と工事不要Wi-Fiの比較

光回線とホームルーターの主な項目の比較を表にまとめました。

なおホームルーター側の速度は5G対応かつ設置場所が基地局から近い場合、より高速化するケースはあります。つまり「置き場所」や実際に通信する端末の位置でかなり速度が変化しやすいため、あくまで目安値です。

  光回線 モバイルWi-Fi
ホームルーター
下り平均速度
(実測値)

100~300Mbpsほど

50~150Mbpsほど
通信制限
無制限

実質無制限
(速度制限あり)
月額料金
3,000~4,000円

3,000~4,000円
使用可能な場所 自宅のみ 自宅のみ
手軽さ ×
工事が必要

工事不要
コンセントに差すだけ
おすすめの人 ・高速で快適にネットを使いたい人
・オンラインゲームをする人
・光回線工事ができない人
・近日中に引っ越す予定がある人

通信速度 | 光回線が有利

通信速度はモバイルWi-Fiより光回線の方が安定しており、かつ高速です。

ウェブサイトや動画を見る程度ならモバイルWi-Fiでも十分ですが、たとえば「フォートナイト」などデータ量の多いオンラインゲームを楽しみたい人はモバイルWi-Fiの速度だとカクつきが多く、満足にプレイできないでしょう。

月額費用 | ホームルーターなど工事不要Wi-Fiが有利

月額料金についてはキャンペーンの有無や、光回線は戸建てかマンションかによっても料金が変わってくるため、一概には言えませんがおおむね「光回線」も「ホームルーター」も同じくらいの料金です。

ただしホームルーターは工事が不要なため、工事費用の分割料金などはかかりません。ただし、ルーター機器の分割代金やレンタル料金はかかる場合があります。月額費用にすると、特に戸建てだとホームルーターの方がやや安くなるでしょう。

通信容量 | ホームルーターは一部制限が発生する場合も

光回線は基本的にデータ容量無制限で、「法人が大容量の通信を長期に渡って行い続ける」など一定の容量を超えると通信制限が個別に行われる可能性はありますが、個人による通常利用で引っ掛かることはまずありません。

一方、ホームルーターも多くが月間のデータ容量自体は無制限。ただしあくまでモバイル回線であり、通信制限は存在します。光回線と同じ感覚で大容量通信を続けると、低速に切り替わるリスクはあります。また回線の混みあう時間帯は、自身の利用容量によらず通信制限が課されることもあります。

導入・撤去のしやすさ | 工事不要Wi-Fiが最適

光回線は光回線の開通工事が必ず必要です。状況によっては、電線から建物までケーブルを引き込んだり、壁に穴をあけたりなどの大規模な工事が必要になる場合があります。賃貸では導入自体ができないケースがあります。

一方、ホームルーターは工事が不要。機器が届いたらコンセントに差すだけでインターネットを利用できます。撤去も機器をコンセントから外すだけです。

WiMAX(au)・ドコモ・ソフトバンクのホームルーターを一覧比較

ホームルーターには様々な種類がありますが、選び方の判断基準となるのは特に「通信速度」「利用料金」です。

ホームルーター(置くだけWi-Fi)を提供しているドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル、UQモバイルの主要5社のサービス内容を分布図にしました。縦軸が「通信速度」、横軸が「料金の安さ」を表しています。また円の大きさが「データ通信容量」です。ホームルーターを選ぶ際に参考にしてください(画像は各公式サイトより引用)

ホームルーターは回線工事を行いたくない人で、自宅にいるときにWi-Fiを使いたい人におすすめです。主要5社のホームルーターの特徴を紹介します。

なお各ホームルーターの通信速度は「みんなのネット回線速度」を参照し、各社のユーザーレビューをベースに目安となる数値を算出しています。特にルーターが5Gに対応している場合、理論上の通信速度はより高速化しますが、設置場所が「屋内」かつ基地局から離れていたり、スマホやPC側の性能、またLANケーブル接続か否かによって実際の速度は低速になるケースも多いためです。よって「最大の速度」ではなく、ユーザーレビューをベースにした値である点をご理解ください。

ちなみに各社が公表している最大速度とデータ容量は以下の通りです。システム上の最大速度であり、上記の通り、実際の速度とは乖離があることが多いためご注意ください

ホームルーター 通信速度
(下り最大)
ドコモhome5G 4.2Gbps
SoftBank Air 2.1Gbps
Rakuten Turbo 2.1Gbps
(ベストエフォート方式)
au ホームルータープラン5G 4.2Gbps(※機種による)
WiMAX(Speed Wi-Fi HOME 5G L13) 4.2Gbps

参考元:ドコモhome5G
参考元:SoftBank Air
参考元:Rakuten Turbo
参考元:au ホームルータープラン5G
参考元:WiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G L13

ドコモ| home 5G

ドコモの「home 5G」は、ドコモのホームルーターです。

最大通信速度4.2Gbpsと5社の中で最も速く、快適なインターネット環境が整います。ホームルーターはホワイトを基調としたデザインのものが多いですが、ダークグレーの落ち着いたデザインであるところも魅力のひとつ。ドコモのギガプラン加入者はスマホの料金が割引になります(画像はドコモ公式サイトより引用)

運営会社 株式会社NTTドコモ
データ容量 無制限
事務手数料 0円
月額料金 4,950円
初月料金 日割り計算
Ping 49.53ms程度
ダウンロード速度 191.38Mbps程度
アップロード速度 20.1Mbps程度
スマホセット割引 最大1,100円/台
端末代金 実質0円(36カ月以上利用の場合)
端末補償 smartあんしん補償:月額330円
キャッシュバック dポイント15,000ptプレゼント
(ドコモオンラインショップ限定)
違約金 なし
キャンセル 8日以内キャンセル対象

参考元:みんなのネット回線速度
参考元:ドコモhome 5G

ソフトバンク | SoftBank Air

「SoftBank Air」はソフトバンクのホームルーターです。

ソフトバンクおよびY!mobleのスマホユーザーはセットで利用するとスマホ料金が割引になります。ソフトバンクで固定電話を契約している場合は、さらにセット割引があります(画像はソフトバンク公式サイトより引用)

運営会社 ソフトバンク株式会社
データ容量 無制限
事務手数料 3,300円
月額料金 1年目:3,278円
2年目以降:5,368円
初月料金 日割り計算
Ping 47.2ms程度
ダウンロード速度 77.9Mbps程度
アップロード速度 8.23Mbps程度
スマホセット割引 ソフトバンク:1,100円/台
Y!mobile:1,188円
端末代金 実質0円(36カ月以上利用の場合)
端末補償 あんしん補償:月額968円
キャッシュバック 2023年6月現在なし
(不定期にキャッシュバックキャンペーン実施)
違約金 10,450円
(契約解除料不要期間以外で解約をした場合)
キャンセル 8日以内なら月額定額料設定されている料金の日割り分、従量料金の全額支払で可能

参考元:みんなのネット回線速度
参考元:SoftBank Air

楽天 | Rakuten Turbo

「Rakuten Turbo」は楽天モバイルのホームルーターです。

5社のうち最も安く利用できるのがRakuten Turbo。費用を抑えて使いたい人におすすめです。ホームルーターの中でも最小サイズクラスとコンパクトなのでお部屋の雰囲気を圧迫しません(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

運営会社 楽天モバイル株式会社
データ容量 無制限
事務手数料 3,300円
月額料金 1年目:1,980円
2年目以降:4,840円
初月料金 日割り計算
Ping 48.7ms程度
ダウンロード速度 50.01Mbps程度
アップロード速度 31.51Mbps程度
スマホセット割引 なし
端末代金 41,580円
端末補償 スマホ交換保証プラス:715円
キャッシュバック 楽天モバイルの利用で20,000円相当のポイント還元
違約金 なし
キャンセル 8日間以内なら可

参考元:みんなのネット回線速度
参考元:Rakuten turbo

WiMAX ギガ放題プラス ホームルータープラン | Speed Wi-Fi HOME 5G L13

WiMAX ギガ放題プラス ホームルータープランはUQコミュニケーションズ株式会社のホームルータープラン。2023年6月には「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」が最新のホームルーターとして新たに登場しています。

6月1日に発売されたばかりの最新機種。最新の無線LAN規格「Wi-Fi6」が採用されており、Wi-Fi5と比べて約1.4倍高速になったと謳われています(画像はWiMAX公式サイトより引用)

以下は料金などの各種詳細です。

なおPingやダウンロード速度については、最新機種「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」が2023年6月1日にリリースされたばかりであり、十分なデータはまだユーザー間で出そろっていないのが2023年6月時点の現状です。よって参考値として前モデルのものを提示しています。この速度から1.4倍ほど高速になっていると推定されます。

運営会社 UQコミュニケーションズ株式会社
契約期間 なし
データ容量 スタンダードモード:制限なし
プラスエリアモード:制限あり(30GB)
事務手数料 3,300円
月額料金 13カ月間:4,268円
14カ月目以降:4,950円
初月料金 日割り計算
Ping(※旧機種) 44.85ms
ダウンロード速度(※旧機種) 124.93Mbps
アップロード速度(※旧機種) 17.9Mbps
端末代金 27,720円
端末補償 端末補償サービス:418円

参考元:みんなのネット回線速度
参考元:WiMAX

au | ホームルータープラン5G

au の「ホームルータープラン5G」は、KDDI株式会社が提供しているホームルーターのプランです。

auのスマホユーザーは「au ホームルータープラン5G」とセットの利用で、スマホの利用料金が割引になります(画像はau公式サイトより引用)

なおau ホームルータープラン5Gはその名の通り「プラン」であるため、ルーターそのものは「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」や旧モデルである「Speed Wi-Fi HOME 5G L11 ZTR01」を提供しています。これUQコミュニケーションズと共通。これにはUQモバイルがauのサブブランドとして展開されていることなど、両者が親子関係であることなどが理由として考えられます。

参考元:ホームルータープラン5G 対象商品の詳細/購入する

auの割引などを使いたい場合は、こちらのプランを使うといいでしょう。

以下は料金などの詳細です。Pingやダウンロード速度、アップロード速度はルーターがUQと共通のため「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」をご参照ください。

運営会社 KDDI株式会社
データ容量 上限なし
事務手数料 3,850円
月額料金 13カ月間:3,278円(新規契約の場合)
それ以降:5,170円
初月料金 日割り計算
スマホセット割引 auスマートバリュー適用可能
1,100円割引
端末代金 48,600円(※Speed Wi-Fi HOME 5G L13 ZTR02の場合)
キャッシュバック 端末購入でau PAY残高へ還元キャンペーンあり
(2023年6月現在)
違約金 なし

自宅の外でも使う場合は「ポケットWi-Fi」もおすすめ

最近はカフェや観光スポットでもフリーWi-Fiを提供している場所が多いですが、「仕事の外回りの最中でも確実にネットを利用できるようにしたい」「自宅以外でもスマホやPCをWi-Fi接続したい」場合には、「ポケットWi-Fi(モバイルルーター)」もおすすめです。

主要3社のポケットWi-Fiサービスの特長について紹介します。

GMOとくとくBB WiMAX

GMOとくとくBB WiMAXは、GMOインターネットグループ株式会社が運営するWiMAXのプロバイダサービスです。ポケットWi-Fiの機器はWiMAXを利用しています。

GMOとくとくBB WiMAXの魅力はキャッシュバックなどの特典が充実している点。月額料金も端末発送月・1~24カ月まで3,553円(税込)とかなり低めに抑えられており、解約違約金もありません。またモバイル回線もWiMAX 2+に加え、au 4G LTE、au 5Gエリアの3つのネットワークが利用可能で、繋がりやすくなっています(画像はGMOとくとくBB WiMAX公式サイトより引用)

楽天モバイル(Rakuten WiFi Pocket)

Rakuten WiFi Pocket は、楽天モバイルが提供するオリジナルのポケットWi-Fiです。

Rakuten WiFi Pocketの最大の魅力は、プランセット割引でルーター機器の価格が1円になる点。持ち運びに便利な薄型のデザインで、16台まで接続可能です。月額料金は楽天モバイルのスマホと同じ「楽天最強プラン」が適用され、無制限で3,278円(税込)と国内最安値級です(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

AiR WiFi

「AiR WiFi」は株式会社FREEDiVEが2021年からサービスを開始したポケットWi-Fiサービスです。

AiR WiFiは最安月額3,278円(税込)と国内最安値級の料金を誇るポケットWi-Fiサービス。月額100GBという制限はあるものの、日単位の速度制限縛りもありません(画像はAiR WiFi公式サイトより引用)

工事不要Wi-FIの契約から利用開始するまでの流れ

工事不要Wi-Fiは申し込み後、早ければ「最短即日」でホームルーターが発送されます。

ホームルーターが届いたらコンセントを差し接続設定をするだけで、モバイル回線を使ってインターネットの利用を開始できます。回線工事が不要であるため、賃貸でも気軽に導入しやすく、引っ越しする際にも便利です。

まとめ

ホームルーターを設置するにはコンセントが必要なので、利用する際は申し込む前にコンセント周りのどこに置くか考えておきましょう。また、筆者の経験によると、ポケットWi-Fiは数年単位で使用しているとバッテリーの膨張が高確率で発生します。バッテリー交換や買い替えの必要性なども踏まえて、ご自身に合ったWi-Fiサービスを見つけてください。

オトナライフ編集部
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