利用中のセキュリティーソフトはWindows/ウイルスバスター、Mac/ノートンが1位【WACARU NET調べ】

パソコンを狙って、あの手この手で仕掛けてくるさまざまなサイバー攻撃。その魔の手から守ってくれるセキュリティソフトの必要性について、世間ではどのような認識が持たれているのでしょうか。株式会社WACARU NETは今年7月、ランダムに選んだ10代~70代の690名を対象に、「セキュリティソフトの導入状況」について調査を実施。さっそく結果を見ていきましょう。

Windowsユーザーの85.5%がセキュリティソフトを利用!

利用しているパソコンのOS

利用OSに関する調査では、Windowsユーザーが89.7%と圧倒的に多いことが判明(株式会社WACARU NET調べ)

まずは、「利用しているパソコンのOS」を調査。Windowsを利用している人は89.7%、MacOSを利用している人は9.6%、その他のOSを利用している人は0.7%という結果になりました。利用者の割合では、まだまだWindowsのほうが圧倒的に多いようです。

セキュリティソフトを使用している?

セキュリティソフトを使用している人の割合は、MacOSユーザーよりもWindowsユーザーの方が高いという結果に(株式会社WACARU NET調べ)

「パソコンでセキュリティソフトを利用しているか」の調査で「利用している」と答えた人は、Windowsユーザーが85.5%、MacOSユーザーが45.5%、その他のOSユーザーが60.0%という結果となっています。Windowsユーザーに比べて、MacOSユーザーのセキュリティソフト利用率が少なかったのは、“MacOSにセキュリティソフトは不要だ”という世間の風潮が要因として考えられます。

MacOSユーザー、有料セキュリティソフトの利用率は7割超え!

有料のセキュリティソフトを使っている人の割合は、WindowsユーザーよりもMacOSユーザーの方が高い模様(株式会社WACARU NET調べ)

「利用しているセキュリティソフトは有料か無料か」という問いに対し「有料」と答えた人は、Windowsユーザーが59.0%、MacOSユーザーが73.3%、その他のOSユーザーが33.3%という結果になりました。セキュリティソフトの導入率は低かったMacOSユーザーですが、“導入するからにはしっかりしたものを使いたい”と考える人が多いのかもしれません。

利用しているセキュリティソフトの種類

「利用しているセキュリティソフトの種類」では、各OSで「ウィルスバスター」が上位にランクイン(株式会社WACARU NET調べ)

続く「利用しているセキュリティソフトの種類」の調査でも、OSにより意見が別れる結果となりました。Windowsの1位は「ウィルスバスター」で27.3%、2位は「Windows Defender」で20.3%、3位は「マカフィー」で16.0%、4位は「ノートン」で12.8%。一方、MacOSの1位は「ノートン」で28.1%、2位は「ウィルスバスター」で21.9%、3位は「ESET」で15.6%、4位は「マカフィーで」12.5%でした。

その他のOSでは、1位が「その他」で66.7%、2位が「ウィルスバスター」で33.3%という結果に。1位はそれぞれ違いますが、「ウィルスバスター」はどのOSの利用者も多く、人気の高さがうかがえます。

セキュリティソフトの必要性を感じている人は多い

セキュリティソフトは必要だと思うか?

「セキュリティソフトは必要」だと思っている人は、実際に使用している人よりも多い結果に(株式会社WACARU NET調べ)

「セキュリティソフトは必要だと思うか」との問いに「必要だと思う」と答えた人の割合は、Windowsユーザーが89.0%、MacOSユーザーが83.1%、その他のOSユーザーが60.0%でした。先ほど紹介した“セキュリティソフト利用率”と見比べると、必要だと思っている人の割合の方が、利用者よりも多くなっていることがわかります。利用していない人の中には、多少、危機感を抱いている人もいるのかもしれませんね。

セキュリティソフトをいれていない理由

セキュリティソフトを使用することで「パソコンの動作が重くなること」を心配する人は約2割(株式会社WACARU NET調べ)

では、一体なぜ、セキュリティソフトを利用していないのでしょうか? その理由を調査したところ、「今までも問題なかったから」という回答が46票(22.2%)で1位に挙がりました。続いて、2位は「パソコンの動作が重くなるから」の40票(19.3%)、3位は「セキュリティソフトを入れなくても万全だと思うから」の26票(12.6%)、4位は「期限が切れたまま未更新だから」と「どのセキュリティソフトがいいか、わからないから」が24票(11.6%)で同率となっています。危険性を感じないから入れていないという人が多いとともに、パソコンの動作性を重視している人も多いようです。

セキュリティソフト導入済みでも油断は禁物!?

パソコンでウイルス感染や迷惑メールからの詐欺など何かしらのサイバー攻撃の被害にあったことはあるか?

パソコンでサイバー攻撃の被害にあったことがある人は約2割(株式会社WACARU NET調べ)

セキュリティソフトを利用していなくても問題ないように思えますが、実際に、サイバー攻撃などの被害にあった人が一定数いるのも事実。「パソコンでウイルス感染や迷惑メールからの詐欺など何かしらのサイバー攻撃の被害にあったことはあるか」という質問に対し、22.6%の人は「被害にあったことがある」と回答しています。

被害に遭った際に、セキュリティソフトは導入していたか?

セキュリティソフトを導入していたにもかかわらず、被害にあった人は7割以上もいることが判明(株式会社WACARU NET調べ)

その内、71.8%は“セキュリティソフトを導入しているのに被害にあった”ということがわかっています。どうやら、セキュリティソフトがすべての被害から守ってくれるわけではないようです。

今回の結果を踏まえて、セキュリティソフトの必要性や、利用しているソフトの中身について、あらためて考えてみてもいいのかもしれませんね。それ以前に、怪しいサイトを見たり、怪しいメールからのURLをクリックしたりすることは、決してしないよう初歩的な対策もお忘れなく。

出典元:【WACARU NET

※サムネイル画像(Image:tadamichi / Shutterstock.com)

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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