「金券ショップに積まれたレタパの山」が年末の風物詩!? 一体なぜ? – 真相は闇深かった

早い。早すぎる。毎年のように言っているが、ついこの前あけおめLINEを送っていたはずなのに、街中クリスマスモードなのは、なぜなのか。クリスマスに浮かれていると年末の雑務に忙殺され、気が付くと年が明けているという毎年の風物詩がもうすぐやってこようかといいうのか。自分の周りだけ時空が歪んでいるのではないかと思うくらい、もう年の瀬はそこまでやってきている。

「年末ジャンボを買うと、1年の終わりを感じる」「今年の流行語が発表されたから、年末モードにギアを切り替える」などのように、年の瀬を感じるポイントはさまざまであるが、いまXではmoja@moja99758134さんが感じた年の暮れポイントが話題になっている。

大量のレターパックが、年末の合図!?

話題となっているmoja@moja99758134さんのポストがこちらだ。

金券ショップのショーウィンドウに積まれた、レターパックの山。かなりお得な値段が表示されているようにも見えるが、なぜこのような大量のレターパックが金券ショップで販売されているのだろうか。そしてなぜ、この光景が年末の風物詩となっているのか、あなたはおわかりだろうか。

令和でも朽ちはてない「自爆営業」の闇

数年ほど前に「コンビニの店長は恵方巻のノルマを達成できないと、自腹で買い取らなくてはいけない」という報道がなされたことを記憶している読者の方はいるだろうか。コンビニの恵方巻や、クリスマスケーキは有名な例であるが、日本では保険商品や飲食店のおせち、ワインなど、さまざまな会社で自腹による自社製品買取の強要という文化が根付いている。自社製品の買取強要は「自爆営業」と呼ばれ、昨今では法規制の強化も検討されている、悪しき風習である。

そして、moja@moja99758134さんのポストで紹介されていたレターパックも、自爆営業に関連するものなのだ。

年賀はがき→レターパック→現金化の流れ

以前からまことしやかにささやかれているが、郵便局員にも自爆営業は存在しているらしい。それが年賀はがきだ。人間関係が希薄になり、若者の手書き離れデジタル移行のあおりを受けて、年賀はがきの発行枚数は年々減少している。しかしながら、年賀はがきは日本郵政のなかでもかなりの売上を占める商品で、年賀はがきが売れないと日本郵政は売上に深刻な影響が出るのだ。そこで郵便局員に対して自爆営業を強要している、とされている。

年賀はがき

(画像は「郵便局のネットショップ」より引用)

しかしながら郵便局員としても、自爆営業のダメージはなるべく軽減したい。そこで、自爆営業の年賀はがきを「書き損じ」として手数料を払ってレターパックに交換し、そのレターパックを金券ショップに持ち込んでいるのだ。もちろん自爆営業による損害を0にすることはできないが、わずかでも補填したいという郵便局員の苦肉の策なのである。

これが年末の金券ショップに、大量のレターパックが積みあがるからくりの真相である。

金券ショップに積まれた大量のレタパ

(画像は「moja(@moja99758134)」さん提供)

レターパックを買うなら金券ショップがお得!

年賀はがきにまつわる自爆営業の闇を知っても、われわれにはどうすることもできず歯がゆく感じてしまう。友達など数えるほどしかいない筆者が買い足すことのできる年賀はがきの枚数など、誤差の範囲内程度のものであろう。

せめてもの応援として、仕事で使うレターパックは金券ショップで少しお安く手に入れる年の瀬である。読者の方も来年使う予定のレターパックは、ぜひ一度、金券ショップで値段を確認してから購入してみてはいかがだろうか。

※サムネイル画像(Image:「moja(@moja99758134)」さん提供)

オトナライフ編集部
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