月20GB以上で選ぶ格安SIMランキング【2024年2月最新版】

ドコモの「ahamo(アハモ)」は月20GB+月5分無料通話付で月額2,970円と格安です。しかし、スマホで動画サイトなどを見る人は20GBではまったく足りず、データ通信量をあとから追加して意外と割高になってしまうことがありますよね。そこで気になるのが「格安SIM」です。果たして月20GB以上の格安SIMはどのくらい安くなるのでしょうか? そこで今回は、2024年2月時点で月20GB以上の格安SIMはどこがお得なのか解説します。

月20GB以上のプランでも格安SIMのほうが安くなるの?

ドコモのahamo(アハモ)をはじめ、auのpovo2.0(ポヴォ)、ソフトバンクのLINEMO(ラインモ)などは、月20GBで3,000円以下と格安な料金でスマホを利用できます。

でも、自宅にWi-Fiがなくスマホのデータ通信だけでYouTubeやNetflixといった動画サイトを視聴していると、月20GBではまったくデータ通信量が足りないでしょう。

そこで注目されるのが「楽天モバイル」です。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は月20GBまで月額2,178円、20GBを超えると無制限となり、月額3,278円と圧倒的な安さを実現しています。

これまで楽天モバイルは、回線のつながりにくさが不安視されていましたが、23年6月より「Rakuten最強プラン」を投入し、au回線ローミングの利用制限が撤廃されました。

これにより、楽天回線がつながらない場所ではau回線に無制限で接続できるため、楽天モバイルの人口カバー率はいきなり99.9%となったのです。

それならもう「月20GB以上のプランは楽天モバイルで決まりじゃん!」と思う人もいるでしょうが、どうしても楽天モバイル回線に対して不安があるという人もいるでしょう。

そのような人は、月20GB以上の格安SIMや大手キャリアの格安プランも検討してみてはいかがでしょうか?

格安SIMはドコモやauなどの大手キャリアの回線を借りて独自プランを提供しており、月20GBプランなら2,000円を切る場合もありますし、月50GBや月100GBといった大容量プランも用意されています。

ほかにも、格安SIMには通信速度を極端に落とし、1.5~3Mbpsで「容量無制限」で利用できるお得なプランや、特定のコンテンツ(SNSやゲーム、動画等)のデータ通信量をカウントしない「カウントフリー」を導入している格安SIMもあるのです。

そこで今回は、大手キャリアの格安プランや楽天モバイル、格安SIMなどをすべて含め、スマホで月20GB以上データ通信をする人が得するのは、どこなのか検討してみます。

■大手キャリア&格安プラン比較(音声プラン)

メーカー 楽天モバイル ahamo LINEMO povo2.0
データ容量 Rakuten最強プラン ahmao スマホプラン 20GB(30日間)
回線 楽天モバイル ドコモ ソフトバンク au
20GB 2,178円 2,970円 2,728円 2,700円(30日間)
30GB        
40GB        
50GB        
100GB   4,950円(80GB追加)    
無制限 3,278円      
データ追加   1GB/550円 1GB/550円 1GB/390円(7日間)
かけ放題 15分かけ放題 かけ放題 5分かけ放題 5分かけ放題
1,100円 1,100円 550円 550円
注意点 RakutenLink利用で国内通話無料 基本料金に月5分無料通話分が含まれる LINEがカウントされないギガフリー 基本料は無料、20GBは30日有効のトッピング
メーカー イオンモバイル IIJmio J:COM MOBILE NUROモバイル
データ容量 さいてきプランMORIMORI ギガプラン データ盛 NEOプラン(W)
回線 ドコモ/au ドコモ/au au ドコモ/au/ソフトバンク
20GB 1,958円 2,000円 2,178円 2,699円
30GB 3,058円   2,728円  
40GB 4,158円     3,980円
50GB 5,258円      
100GB        
無制限        
データ追加 1GB/528円 1GB/220円 1GB/330円 1GB/550円
かけ放題 5分かけ放題 通話定額5分+ 5分かけ放題 5分かけ放題
550円 500円 550円 490円
注意点        
メーカー HISモバイル LIBMO LinksMate
データ容量 自由自在スーパープラン なっとくプラン 音声通話+SMS+データ通信
回線 ドコモ ドコモ ドコモ
20GB 2,190円 1,991円 2,970円
30GB   2.728円 3,905円
40GB     4,840円
50GB 5,990円   5,500円
100GB     8,305円
無制限      
データ追加 1GB/200円 1GB/330円 1GB/550円
かけ放題 完全かけ放題 5分かけ放題 10分かけ放題
1,480円 550円 935円
注意点 基本料金に月5分無料通話分が含まれる   SNSやゲームのカウントフリーオプションが月額550円

※楽天モバイル「Rakuten最強プラン」は従量制のワンプラン
※「ahamo」はdカードゴールド払いで+月5GB増量される
※「ahamo」と「LINEMO」は20GB超過後1Mbpsで無制限通信可能
※J:COM MOBILEの「データ盛」はJ:COMサービス加入者のみが適用される
※NUROモバイルの「NEOプラン」と「NEOプランW」は年間15GBが別途付与される
月20GB以上で大手キャリアの格安プランや楽天モバイル、格安SIMの料金を比較してみました。格安SIMなら月20GBで2,000円前後と格安ですが、月20GBを超えると楽天モバイルやahamoの100GBくらいしか選択肢がなくなってしまいます(表は各公式サイトを基に筆者が作成)

ahamoの100GBプラン

ahamoの100GBは、基本プラン20GB(月額2,970円)に80GBのデータ追加オプション(月額1,980円)を追加して月額合計4,950円になります。これはほかの格安SIMと比較してもかなり安い水準です(画像はahamo公式サイトより引用)

楽天モバイル最強プラン

楽天モバイルは月20GBまで月額2,178円、20GB超で無制限になり月額3,278円と驚くべき安さです。しかも、現在では人口カバー率が99.9%とライバルキャリアと同じになりました(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

●ahamo「料金・データ量」→こちら
●楽天モバイル「 Rakuten最強プラン」→こちら
●LINEMO「料金」→こちら
●povo2.0「料金プラン詳細」→こちら

格安SIMなら月20GBで月額2,000円以下!

それでは格安SIMの月20GBプランをチェックしてみましょう。

大手キャリアが提供するahamo、povo2.0、LINEMOは、いずれも20GBで月額3,000円ほどですが、格安SIMなら2,000円前後のプランが多数用意されています。

たとえば、イオンモバイル「さいてきプランMORIMORI」は月額1,958円。LIBMO(リブモ)の「なっとくプラン」は月額1,991円と、2,000円を切る低価格で提供されています。

●イオンモバイル(公式)は→こちら

イオンモバイル「さいてきプランMORIMORI」

日本全国のイオンで申し込めるイオンモバイルの「さいてきプランMORIMORI」は月20GBで月額1,958円という安さ。月30GB~月50GBまで大容量プランも用意されています(画像はイオンモバイル公式サイトより引用)

LIBMOはあまり聞きなれない会社かもしれませんが、LIBMOを提供するのは静岡県を中心にエネルギーやケーブルテレビ、情報通信サービスなどを提供する上場企業「TOKAIコミュニケーションズ」です。

●LIBMO(公式)は→こちら

また、LIBMOは全国のドコモショップでも取り扱いがありますので、ネットが苦手な人でも安心して申し込めるでしょう。

LIBMO

LIBMOは月20GBで月額1,991円、月30GBで月額2,728円と大容量プランも格安で提供されています(画像はLIBMO公式サイトより引用)

また、月20GBプランではIIJmio(アイアイジェイミオ)の「ギガプラン」が月額2,000円ジャスト、J:COM MOBILEの「データ盛」はJ:COMのサービス利用者限定ですが月額2,178円、HISモバイルの「自由自在290プラン」も月額2,190円と格安です。

●IIJmio(公式)は→こちら

IIJmioの「ギガプラン」

格安SIM大手のIIJmioの「ギガプラン」は月20GBが月額2,000円ポッキリ! eSIMも同価格になります。また「IIJmioひかりのセット割」で月額660円引きになります(画像はIIJmio公式サイトより引用)

月20GBを超えると格安SIMは割高に!

月20GBのプランでは、格安SIMのほうがかなり安くなることがお分かりいただけたと思いますが、実は、月20GB以上のプランを用意している格安SIMは極端に少なくなります。

しかも、イオンモバイルの「さいてきMORIMORI」で月50GBが月額5,258円、「LinksMate(リンクスメイト)」が月50GBで月額5,500円、HISモバイルが月50GBで月額5,990円と、あまりお得感はありません。

その点、ahamoでは基本の20GBに80GBのデータ通信量を追加して100GBにしても月額4,950円と格安です。また、楽天モバイルは20GBを超えると無制限で月額3,278円ですので、月20GB以上使いたい人はこの2択になると思います。

ただし、格安SIMは料金だけで比較できない要素もあります。たとえば「LinksMate」は、ゲーマーに特化した格安SIMで、月100MB~1TB(1,000GB)まで114プランも用意されています。

基本料金はさほど安くありませんが、最大の特徴は、ゲームやSNS、動画サイトなどのコンテンツのデータ通信量がカウントされない「カウントフリーオプション」が月額550円で追加できること。

もし、スマホでゲームをプレイしたり動画をたくさん見るために大容量プランを契約しているなら、カウントフリーオプションに加入することで、さらに安いプランに変更できるため、結果的にスマホの料金が安くなる可能性があります。

■LinksMateのカウントフリー対象
【ゲーム】アークナイツ/アイドルマスター/アズールレーン/あんさんぶるスターズ!/ウマ娘/刀剣乱舞/にゃんこ大戦争/妖怪ウォッチなど多数
【コンテンツ】ABEMA/AWA/サイコミ/ニコニコ動画/pixivコミック/DMM GAMES/Mirrativ/U-NEXTなど
【SNS】Instagram/X/Facebook

LinksMateの公式サイトによるとゲームなどで消費される10GBのデータ通信費が1GB(1/10)になる場合もあるそうなので、ゲームやSNS、動画サイトなどでデータ通信量を消費している人は、ぜひ一度検討してみてください。

●LinksMate(公式)は→こちら

LinksMate

LinksMateによると、ゲームやSNS、動画サイトなどのデータ通信がカウントされない「カウントフリー」によって、90%以上のデータ通信量が削減されるそうです(画像はLinksMate公式サイトより引用)

大容量の格安SIMならソニー「NUROモバイル」にも注目です。NEOプランは月20GBで月額2,699円ですが、月40GBのNEOプランWは月額3,980円とかなり安い料金設定になっています。

しかも、NEOプランとNEOプランWは、LINE/X/Instagram/TikTokといったSNSがカウントフリーになるうえに、「あげ放題」ではアップロードが無制限になります。

さらに、Gigaプラス特典では3カ月ごとに15GB(年60GB分)が付与されるので、これを加味すると、NUROモバイルは実質月25GB、NUROモバイルWは実質月45GBプランと考えることもできるのです。

●NUROモバイル(公式)は→こちら

NUROモバイル

NEOプランとNEOプランWには、Gigaプラス特典で3カ月ごとに15GB(年60GB分)が付与されます。これを加味すると、NUROモバイルは実質月25GB、NUROモバイルWは実質月45GBプランとなります(画像はNUROモバイル公式サイトより引用)

格安SIMなら低速度で無制限プランという選択肢もアリ!

ここまでは4G/5Gの高速回線での料金プランを比較してみましたが、実は格安SIMには通信速度を1.5~3Mbps程度の低速に抑える代わりに、データ通信量が無制限になるプランを提供してるところもありいます。

その代表格が「mineo(マイネオ)」です。mineoには高速回線で月定額の「マイピタ」のほかに、速度制限あり(低速)で無制限の「マイそく」プランも用意されています。

「マイそく」は月~金曜の12~13時に通信速度が制限されますが、最大1.5Mbpsの「スタンダード」は月額990円、最大3Mbpsの「プレミアム」は月額2,200円で利用できます。

「ほかの格安SIMの回線速度は下り最大1,288Mbps程度なのに、1.5Mbpsや3Mbpsで大丈夫なの?」と不安に思う人も多いでしょう。

しかし、通常のWebサイト閲覧やLINEなどは問題なく利用できます。さすがにYouTubeやNetflixなどで1080pの高画質で再生するとコマ落ちしてしまいますが、720p以下に画質を落とせば動画をスムーズに再生できるのです。

ただし、日中の12時台は32Kbpsに速度制限されますし、3日間で10GB以上利用すると速度制限されるので、その点だけ我慢すれば、データ量を気にせずに動画サイトも視聴できるので、スマホの料金を大幅に節約することも可能でしょう。

●mineo(公式)→こちら

mineoの「マイそく」プラン

こちらが、回線速度を低速にする代わりに無制限で利用できるmineoの「マイそく」プランです。日中の12時台は32Kbpsに制限されますし、3日間で10GB以上利用すると速度制限される点は注意しましょう(画像はmineo公式サイトより引用)

ちなみに、マイそくプランでは、イザというときにために高速回線が使える「24時間データ使い放題」が1回198円で用意されていますので、高速回線が必要なときも安心ですね。

なお、マイそくプランには最大300Kbpsの「ライト」や最大32Kbpsの「スーパーライト」も用意されていますが、こちらではWebサイトの閲覧は厳しいので、電話メインでネットはメールの送受信程度しかしない人向けになります。

無制限なら大手キャリアのプランも視野に入ってくる!

ここまでは、大手キャリアの格安プランや格安SIMの話をしてきましたが、実は4G/5Gの高速回線の無制限プランで考えると、大手キャリアのプランも視野に入ってきます。

たとえば、ドコモの「eximo(エクシモ)」は、3GBを超えると無制限となり月額7,315円で利用できますが、みんなドコモ割(-1,100円)、ドコモ光セット割(-1,100円)、dカードお支払割(-187円)などをすべて適用できると、月額4,928円まで安くなります。

もちろん、条件をすべてクリアできる人は限られるでしょうが、この場合はahamoの100GB(月額4,950円)よりもお得に利用できることは覚えておきましょう。

●ドコモ「eximo」→こちら

ドコモの「eximo(エクシモ)」1

月額7,315円で高速回線が使い放題になる「eximo」。実は3つの割引がすべて適用できると月額料金は4,928円まで安くなります。これはahamoの100GBよりお得になります(画像はドコモ公式サイトより引用)

ドコモの「eximo(エクシモ)」2

eximoは楽天モバイルのような3段階従量制プランです。月1GBまで月額4,565円、月3GBまで月額5,665円、3GBを超えると無制限となり月額7,315円ですが、条件をクリアすれば月額4,928円まで安くなります(画像はドコモ公式サイトより引用)

auでも使い放題プラン「使い放題 MAX 5G/4G」が月額7,238円で用意されています。こちらは家族割プラス(3人以上)(-1,100円)、auスマートバリュー(-1,100円)、au PAY カードお支払い割(-110円)をすべて適用すると、月額4,928円まで安くなります。

また、「使い放題 MAX 5G/4G」は使い放題プランですが、月3GB以下の月は自動的に1,650円割引となります。

●au「使い放題MAX 5G/4G」→こちら

au「使い放題MAX 5G/4G」

月額7,238円で使い放題になるau「使い放題 MAX 5G」は、「家族割プラス(3人以上)」「auスマートバリュー」「au PAY カードお支払い割」適用で、月額4,928円まで安くなります(画像はau公式サイトより引用)

ソフトバンクでも月額7,425円で使い放題になる「メリハリ無制限+」が提供されています。こちらは新みんな家族割(3回線加入)(-1,210円)、おうち割光セット(-1,100円)で、PayPayカード割(-187円)をすべて適用すると、月額4,928円まで割引されます。

「メリハリ無制限+」は無制限プランですが、もし月2GB以下だった場合は、勝手に1,650円ほど月額料金が割引されるようになっています。

●ソフトバンク「メリハリ無制限+」→こちら

ソフトバンク「メリハリ無制限+」

ソフトバンクの使い放題プラン「メリハリ無制限+」は月額7,425円ですが、家族3人加入、SoftBank光・Air加入で月額4,928円まで安くなります(画像はソフトバンク公式サイトより引用)

まとめ|実はahamoの100GBがいちばんお得!?

いかがでしょうか? 月20GBプランは格安SIMのほうがLINEMOやahamoよりもお得に利用できますが、月20GBを超えてくると格安SIMは厳しくなり、実はahamoの100GBがいちばんお得だったりします。しかも、ドコモの高速5G回線が利用できるので速度や安定もバツグンです。

もちろん、楽天モバイルでは無制限でも月額3,278円なので、やはり圧倒的な安さであることが再確認できました。しかも、人口カバー率99.9%になったことで今後は回線に対する不安もないでしょう。

とはいえ、無制限プランでは大手キャリアの高速5G使い放題プランが、条件をすべてクリアできれば月額5,000円以下で利用できますので、回線の速度や安定性を重視するなら、多少割高でも大手キャリアの5G使い放題を選ぶのもアリかもしれません。

また、LinksMateのようにゲームや動画サイトがカウントフリーになる格安SIMを利用すれば、数十GB単位でデータ通信量を削減できる場合もあります。

さらに、回線速度が1.5~3Mbpsと遅くても無制限で利用できるmineoのマイそくという選択肢もあります。

このように、月20GB以上データ通信量を使う人でも、スマホの料金をグッと安くできますので、今回紹介したプランのなかから、自分の生活スタイルにフィットするものを探してみてください。

※この記事は2024年2月7日時点での内容です。今後プラン内容や料金が変更される可能性があります。
※文中の価格はすべて税込です。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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