セブン・ファミマ・ローソンの「さばの塩焼」は企業努力を見せつけたセブンの完勝!

たまに食べたくなる、脂がのったさば。魚屋やスーパーなどで買うイメージですが、最近のコンビニではすでに“焼かれた状態のさばの塩焼”を買うことができます。そこでふつふつと湧きあがってきたのは、いったい「どのコンビニのさばが1番おいしいのか?」という疑問。シンプルだからこそ、店舗によって味の違いが如実に出てくるはず。「身のやわらかさ」「脂ののりかた」「味」の3つに注目して、最もおいしい焼きさばを売っているコンビニを検証していきましょう。

セブン-イレブンの「遠赤外線で香ばしく焼き上げたさばの塩焼」

まずはセブンの「遠赤外線で香ばしく焼き上げたさばの塩焼」を実食しようと思います。1パック289円(税込)の同商品は、500wか600wで50秒間温めるだけで完成。塩と昆布だしに漬け込んださばを遠赤外線で焼き上げているらしく、味が気になるところです。
■価格:289円(税込)
■カロリー:1パック当たり271kcal

レンジでチンするとすでにさばの芳醇な香りが。しかし口にしてみると、強い香りにも関わらず魚臭さを感じません。やわらかい身からジュワっと脂が滲み、ほんのりと塩の風味が広がります。旨みや脂がギュッと身に凝縮しているのは、遠赤外線で焼き上げた効果なのかもしれません。炊きたてのごはんが手元にないことは悔やまれますね…。

続いてローソンの焼きさばを検証していきましょう。価格は278円(税込)とセブンよりも若干安いですが、カロリーはローソンの方が上でした。不思議に思い脂質を見比べてみると、22.3gのセブンに対してローソンは23.9g。どうりでカロリーが高いはずです。
■価格:278円(税込)
■カロリー:1パック当たり283kcal

肝心の味はといいますと、食べた瞬間に大量の脂が染み出てきました。もはや口の中がべとつくほどの脂量に筆者もタジタジ。しかも白身は淡白で味が薄く、「物凄く脂がのったなにか」を食べている気分。パリッとした皮の食感だけはよかったのですが、間違いなくセブンに軍配が上がります。

ファミリーマートの「お母さん食堂 さばの塩焼き」

最後に食べていくのは、ファミマの「お母さん食堂 さばの塩焼き」。価格は298円(税込)と3つの中で1番高いですが、エネルギー256kcal・脂質21.2gとどちらの数値も最もヘルシーです。ダイエット中の人には最適かも。
■価格:298円(税込)
■カロリー:1パック当たり256kcal

しかしいくらヘルシーでも、“味”が良くなければ話になりません。切り身の半分ほどをパクッといただいてみると、想像以上にしっかりとした噛みごたえに驚き。セブンやローソンのさばは“ホロッ”と崩れましたが、ファミマのさばは身がギュッと詰まっていました。脂の量も抑えられていてとても食べやすい印象です。

3つを食べ比べてまず最初に除外するのは、やけに脂っぽかったローソンの焼きさばでしょう。セブンかファミマが残る結果となりましたが、1番おいしかったのは文句なしでセブン。シンプルで食べやすかったファミマも捨てがたいですが、セブンのさばの塩焼は味の深さが違います。遠赤外線まで使い、企業努力を惜しみなく見せつけたセブンの完勝でした。

※価格や内容は筆者が購入当時のものです。

文=深山博/フリーライター

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