ローソンのチルド麺「麺屋一燈監修濃厚豚骨らーめん」見た目は二郎、味は〇〇だった

今、コンビニやカップ麺業界ではラーメン二郎がもっとも注目されているといっても過言ではない。「ニンニクマシ」や「極太麺」などの文字が並び、各社こぞってパンチのきいた二郎インスパイア系の商品を展開している。それは大手コンビニチェーン・ローソンも同じだ。今回はローソンの二郎系チルド麺をレビューし、その実力の程を確かめたいと思う。

見た目は二郎、味は別物。それがローソンの二郎系チルド麺

 今回購入したのには「麺屋一燈監修 濃厚豚骨らーめん(550円)」だ。セブンは「とみ田」、ローソンは「一燈」と、近年は大手コンビニチェーン×有名ラーメン店のコラボが目立つ。

 カロリーは532kcalと二郎系にしてはかなり控えめ。

 レンジアップした後の状態がこちら。見た目は完全にジェネリック二郎である。さて、その実力はいかに?

 まずはスープ。

 

 結論からいうと、本家とはまったく別物であった。

 

 本家はギリっときいた醤油に豚のコクがガツンとくるジャンクな味わい。一方、このラーメンは醤油よりも豚骨がつよく、二郎というよりも鶏白湯系のスープに近い。コクはありつつも比較的あっさりしている。さらに、ややとろみがあり、口当たりもまろやかでどことなく優しい印象すら漂う。

 

 これはこれで美味しいが、本家とはまった違う味だ。

 麺はもっちもちの極太麺。これはうまかった。ちなみに全粒粉入りということだが、比率は5%なので風味はほぼ感じられなかった。

 

 ただ、そうした風味の有無を加味しても、十分にうまかった。ラーメンというよりも、どちらかというとうどんに近いかもしれない。

 チャーシューはあぶっており、ジューシューさに香ばしさがプラスされている。コンビニのチルド麺もここまできたか、と感心してしまった。

 ニンニクは他の商品よりは多いものの、二郎として捉えると物足りない量だった。

食べ終えて思ったのは、本家・二郎とはまったく別物、ということである。

 

味としてはかなり大人しく、万人向けとなっている。個人的には、万人向けを狙うならわざわざ二郎に寄せる必要はないのでは? と思ってしまう……。

ローソンの二郎系チルド麺は二郎を思って食べようとしてはいけない

 ローソンの二郎系チルド麺は、見た目は二郎だが中身はまったくの別物であった。

 

 普通に美味しいラーメンではあるものの、二郎特有のジャンク感を期待してはいけない。以上、ラーメン二郎をこよなく愛する筆者からの伝言であった。

文=ミヤモトマサシ/フード・フリーライター

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