中古スマホ市場「iPhone 8シリーズ」圧倒的人気、上位機種に共通する“特徴”が判明

日本において高い人気を誇るiPhone。Statcounterのデータによれば、スマホに搭載されたOSのうち67.42%(2021年12月時点)ものシェアを占めているとされる。ひとたび新作iPhoneが発表されると、発売前日からアップルストアの前に熱狂的なファンが長蛇の列を作るほどだ。一方で、実はiPhoneは新品だけでなく中古市場でも圧倒的な存在感を放っていることはご存じだろうか。

今回は、2021年1年間の中古スマホ市場の人気ランキングから、どんなiPhoneが人気を集めているかを確認していきたい。

2021年に最も売れた中古スマホはiPhone 8(64GB)に決定!

(Image:Framesira / Shutterstock.com)

2020年発売のiPhone SE(第2世代)は、まだ公式ページで新品での購入も可能だ

中古スマートフォンのECサイト「にこスマ」が1月20日に発表した「2021年/中古スマホ年間販売数ランキング」によれば、2021年の1~12月に最も売れた中古スマホは「iPhone 8(64GB)」となった。iPhone 8といえば2017年に発売され、正規ナンバリングのiPhoneでは最後のホームボタン・指紋認証「Touch ID」採用機種としても知られている。また、iPhone 8(64GB)は12月のランキングでも「9ヶ月連続の1位」を達成する驚異的な人気ぶりを見せており、その地位を不動のものとしている。合わせて、2位にも「iPhone 8(256GB)」がランクインし、iPhone 8シリーズの人気の高さを証明した格好だ。

そして3位以降には「iPhone 7」や「iPhone SE(第1世代)」「iPhone SE(第2世代)」といった機種が顔を出す結果となった。

2021年1月から12月の中古スマホ年間販売数ランキング(にこスマ調べ)

Touch ID復活はiPhoneユーザーの悲願?

(Image:charnsitr / Shutterstock.com)

指を置くだけでスマホのロックを解除できるTouch IDは非常に便利だ

年間販売数ランキング上位に名を連ねたiPhone 8やiPhone 7、iPhone SEの第1・第2世代といえば、やはり共通項はTouch IDの存在だろう。Touch ID非搭載の機種としては、8位にランクインした「iPhone XR(64GB)」が最上位となった事実からも、その人気が伝わるのではないだろうか。

多くの読者もご存じのことだが、近年のiPhoneは画面を大きくするためホームボタンを廃し、Touch IDの代わりに顔認証「Face ID」が搭載されている。しかし外出時にマスクが必須になったことでFace IDの使い勝手が悪くなり、ホームボタン・Touch IDへの“原点回帰”を望むiPhoneファンも少なくない。

記憶に新しいところでは、2021年発売の「iPhone 13」発表時にホームボタンのないデザインであることが判明するとネット上には嘆きの声があふれていた。また、「iPhone 14(仮称)」や「iPhone SE(第3世代、仮称)」といった2022年に発売すると見られる新型のリーク情報のニュースに対しても「Touch IDに戻して」「新しい機能もいいがそれより先にTouch ID」などのコメントが寄せられることも珍しくない。もはやTouch IDの復活は、一部iPhoneファンの悲願でもあるようだ。

中古スマホ市場の結果から、改めてiPhoneには根強いTouch ID支持者が存在することが見えてきたのだった。アップルがこれらの思いに応えるのが先か、マスク生活が終わるのが先か。今後発表されるiPhoneの仕様に期待したい。

出典元:「にこスマ」は→こちら

※サムネイル画像(Image:Africa Studio / Shutterstock.com)

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