キャッシュレス化が進まぬ駐車場と駐輪場は50%が現金決済、その理由とは?【パーク24調べ】

駐車場やレンタカー、カーシェアリング、決済などのサービスを提供し交通インフラの総合プロデュースを手がけるパーク24株式会社は2022年8月25日〜31日、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象として「移動関連サービスの決済手段」に関するアンケートを実施。5,225名から回答を得た。今回は、気になるその調査結果を紹介していこう。

駐車場・駐輪場では「現金派」が優勢

飛行機は現金で支払うひとは、わずか3%にとどまった(「パーク24株式会社」調べ)

近年、決済手段で主流となっているものと言えば、やはり“キャッシュレス決済”を頭に浮かべる人が多いのではないだろうか。今回の「移動関連サービスの決済手段(複数選択)」における調査結果でも、やはり「電車(在来線)」では82%、「路線バス」では60%、「新幹線・特急」では56%と、キャッシュレス決済の割合が半数を超えていた。過半数に届かずとも、「飛行機」では48%、「タクシー」では37%、「高速バス」でも30%と、世の中の決済方法がキャッシュレスにシフトしつつあるのは明らかである。

一方、一向にキャッシュレス化が進まない移動関連サービスもあることが明らかとなった。そのサービスとは「駐車場」と「駐輪場」である。駐車場では現金で支払う人の割合が50%で、キャッシュレスで支払う人は28%だった。また、駐輪場では現金で支払う人の割合は22%、キャッシュレスで支払う人はわずか9%に留まった。

駐車場・駐輪場で現金決済が多い理由とは?

駐車場では現金で支払う人の割合が50%、キャッシュレスで支払う人は28%だった(「パーク24株式会社」調べ)

駐輪場では現金で支払う人の割合は22%、キャッシュレスで支払う人はわずか9%(「パーク24株式会社」調べ)

「駐車場」と「駐輪場」で、現状多数派となっているのは“現金決済”だった。その理由を考察してみると、ひと昔前はコインパーキングの名の通り、決済時に硬貨しか使えなかったことにはじまるのではないだろうか。今でこそ、クレジットカードが使えたり、10,000円札や5,000円札などの高額紙幣が使えたりする精算機が出てきつつあるが、設備の更新状況によっては、いまだに硬貨と1,000円札のみ使用可能というものも多く残っている。駐輪場などは、比較的交通系ICカードを使用できるところが増えているようにも見受けられる。

また、いざ精算する際に現金の持ち合わせがなかったとなれば、近くの自販機やコンビニを探して現金を用意したり、お札から小銭に崩さなくてはならないのも手間になる。それを防ぐために、事前に現金を準備しておいてコインパーキングの精算に挑んだにもかかわらず、「なんだ、ここはクレジットカードも使えるところだったのか!」と肩透かしを食らうことも。その行き場のない気持ちから、すでに崩してしまった重くてかさばる現金を使ってしまいたい人は多そうだ。

なお、「タイムズの駐車場検索」など公式HPをネット検索すれば、使用したい駐車場や駐輪場の決済可能手段を事前に調べることもできるので、無駄に現金を崩さなくて済むため便利だろう。今まで清算がプチストレスになっていた、という方は検索されてみては。

少数派ながら、「仮想通貨」と回答をする人もいた(「パーク24株式会社」調べ)

なお、「駐車料金の精算時に利用できたら便利だと思う決済手段(複数回答/年代別)」の結果では、1位は「電子マネー」で61%、2位は「QR/バーコード決済」と「クレジットカード」が同率で48%となった。

出典元:【パーク24株式会社/PR TIMES

※サムネイル画像(Image:retirementbonus / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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