中古スマホ、失敗しない選び方や購入ショップでの注意点とは? – ゲオモバイル担当者に聞いた

最近はSIMフリーのスマートフォンが普及しているため、キャリアに縛られることなく、さまざまな場所で端末を購入できますよね。とくに金額や機能性などを重視する場合、あえて“中古スマホ”を購入する人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、中古スマホを購入する際の選び方や注意点などを紹介していきます。

中古スマホの所有率は年々増加!

MMD研究所が2022年に実施した「2022年中古スマホに関する調査」では、「現在利用しているメイン端末の購入・入手方法」について「中古スマホ(修理・整備品も含む)」と答えた人は11.6%。2020年に行われた同調査の時よりも5.5ポイントアップしており、2016年から比較すると、中古スマホ所有率は年々、上昇していることがわかります。

現在利用しているメイン端末の購入・入手方法※2020年との比較

現在、利用しているメイン端末の購入・入手方法(2022年と2020年の比較データ)。大半は“新品”が占めているものの、“中古”の割合は2年の間で上昇しています(「MMD研究所」調べ)

中古スマホ(修理・整備品も含む)所有率の推移

中古スマホ(修理・整備品も含む)所有率の推移。2016年4月からの中古スマホ所有率を比較すると、9.8ポイントもアップしています(「MMD研究所」調べ)

なお、「中古スマホ(修理・整備も含む)を購入した理由」に関しては、「新品より価格が安いから」という回答が36.2%で最多の割合を占めました。

中古スマホ(修理・整備品含む)を購入した理由

「中古スマホ(修理・整備も含む)を購入した理由」の調査結果。「新品より価格が安いから」という理由が1位に輝いています(「MMD研究所」調べ)

高額なスマホを安く購入できる“中古スマホ”ですが、いざ買おうと思った時に、どのような点に気をつければいいのか知っておきたいところ。そこで失敗のない購入をするために、中古スマホの販売などを行う「株式会社ゲオ」のモバイル商品課・藤巻さんにお話を聞いてみました。

参考元:【MMD研究所

中古スマホを選ぶ時のポイントや注意点は?

中古スマホの選び方

OSが最新バージョンアップされていないと、スマホを快適に使えない可能性が…

購入前には「使用目的に応じたスペックの確認」が重要!?

――そもそも、中古スマホの購入は、どのような人にオススメなのでしょうか?

藤巻さん:スマホを少しでも安く手に入れたい方にオススメです。中古スマホ販売店では最新機種に限らず、少し古い機種も取りそろえているので、数多くの機種からお選びいただけます。

新しく新品に買い替えるまでのつなぎとしてほしい方や、2台目として購入したい方、ネットでSIMだけ契約してスマホは店で選びたい方など、幅広い用途にオススメできます。

――中古スマホを購入する際、どのような点を重視する人が多いでしょうか?

藤巻さん:外装・カメラレンズの傷やバッテリーの経年劣化などと、価格のバランスを重視する方が多いです。

――中古スマホへの乗り換えや2台目として購入する場合、どのような点を意識すればいいのでしょうか?

藤巻さん:使用目的に応じたスペックの確認が必要です。動画やウェブの閲覧が主であれば、新品の半額以下で購入ができますし、ゲームなどがメインの場合でも、ハイスペックスマホをお値打ち価格で購入することが可能です。

なお、ここで言う「スペック」とは、“OSのバージョン”のことを指します。OSが最新バージョンにアップされていないと、機能の追加や不具合が解消されていません。そのため、スマホを快適に使えない可能性があります。

もちろん、古いOSを使い続けること自体、問題はありませんし、スマホが使えなくなるようなことはありませんが、OSの最新機能を必要とするアプリは動作しない場合があるので、注意が必要です。

購入前には、SIMカードが対応しているかどうか確認が必要!?

SIMカード対応スマホ

スマホを使う上で欠かせない「SIMカード」。機種によっては利用できない可能性もあるそうです…

――中古スマホを購入する際、何か気をつけた方がいいことはありますか?

藤巻さん:中古スマホに使いたいSIMカードが、しっかりと対応しているかチェックが必要です。たとえば、5G契約のSIMカードは4G端末でご利用いただけない場合や、機種によってはネットワークに対応しておらず、利用できない可能性もあります。

――フリマサイトやオークションサイトによる個人間取引よりも、信頼できるショップなどで購入した方がいいのでしょうか?

藤巻さん:一概には言えませんが、不安な場合はしっかりとフォローなどがあるところで購入することをオススメします。

たとえば、ゲオでは買取した端末をすべてセンターで回収し、クリーニングと内部データの消去を行っているため、中古スマホでも安心して使用することができます。また、もしお買い上げした商品が「赤ロム」現象により使えなくなった場合は、期間を問わず同等品と交換、またはご返金いたします。(※赤ロム化…元の持ち主による端末の代金未払により、携帯電話会社から利用制限がかけられ使用できない状態のスマホ)

そして、ゲオモバイル店舗では、商品知識に長けた専門スタッフが常駐しているため、購入前のご不明点など解消できます。そういった点は、個人間取引とは違う点かもしれません。

●「赤ロム化」に関する詳細は→こちら

――中古のスマホを販売しているショップは数多くありますが、ショップ選びの際にどのような点に注視すればいいのでしょうか?

藤巻さん:ショップによっては、中古スマホ以外で取扱商品に若干の違いがあるため、ご自身のニーズに合わせてお選びいただくのがよいと思います。ゲオモバイルでは、格安SIMと中古スマホのセットをお得に購入できる点が特徴です。

また“保証”についても、しっかり見ておいた方がいいかもしれません。ゲオモバイルの場合は、独自の有料保証サービスを実施しています。加入いただくと、提携修理業者での修理が無料になり、修理不能の場合は保証限度額分の割引クーポン券を進呈いたします。

「中古スマホの選び方」まとめ

ゲオモバイルへ取材したところ、中古スマホを選ぶ際には、

・用途に合わせたスペック(OSのバージョン)の確認
・現在、使っているSIMカードが対応しているかどうかの確認

といった2点が、とくに重要であることがわかりました。また、中古スマホを購入する方法はいろいろとありますが、やはり「中古」である以上、保障やアフターサービスなどがしっかりしているところで購入した方が無難かもしれません。

なお、藤巻さんに「中古スマホで人気の機種」を尋ねたところ、「iPhoneでは、『iPhone SE(第2世代)』や『iPhone 8』などが安定して人気となっています。Androidでは、直近だと『AQUOS Wish2』などの販売数が伸びています」とのことでした。

『2023年3月~2023年5月の中古スマホ人気ランキング』(※ゲオモバイル内のランキング)
1位:「iPhone SE(第2世代)」(Apple)
2位:「iPhone 8」(Apple)
3位:「AQUOS Wish2」(SHARP)

ゲオモバイルでは、「iPhone SE(第3世代)」や「iPhone 14」などの最新機種も売られているにもかかわらず、ひと世代前の機種が人気を博しているのは、“古い機種ほど手頃な価格で手に入る”という理由が大きいのかもしれません。また「ホームボタン」が付いているiPhoneが人気のようです。

ゲオオンラインストア

「ゲオオンラインストア」で、iPhone SE(第2世代)の検索結果が表示された画面。2万円前後で購入できる商品も売られていました

(画像は「ゲオオンラインストア」公式サイトから引用)

中古スマホの購入を考えている人は、安いからといって安易に購入してしまうのはNG。購入後に後悔しないよう、今回、紹介したポイントに気をつけながら“自分に合ったスマホ”を選んでくださいね。

●取材に協力していただいた「ゲオモバイル」は→こちら

※サムネイル画像(Image:franz12 / Shutterstock.com)

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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