PayPay(ペイペイ)をお得に使う方法ともらえる特典の例、ポイントをさらに貯める裏ワザ

言わずと知れたキャッシュレス決済サービス「PayPay(ペイペイ)」。MMDLaboが運営するMMD研究所が行った「2023年1月スマートフォン決済利用動向調査 第1弾」によると、スマホ決済サービスで最も利用されているのがPayPayでシェア率は41.2%。日常的にスーパーやドラッグストア、レストランなどで使用している方も多いでしょう。

そんなPayPayは、買い物でポイント付与率が上がるPayPayステップの利用や、Yahoo!プレミアム特典、配布されているクーポンを活用すれば、さらにお得に利用可能。

たとえば、実店舗のウエルシア薬局や東京靴流通センターで買い物する際、クーポンを選択したうえでPayPayで支払うと最大10%のポイント還元が受けられます。クーポンは毎週月曜日に更新されるのでPayPayを活用するならチェックしておきましょう

(画像引用元:PayPayクーポン

そこで今回はPayPayをお得に使う方法やもらえる特典の例、さらにポイントを貯める裏ワザをご紹介します。

PayPay(ペイペイ)のポイント還元率は現金よりお得!

基本的にPayPayポイントの還元率は0.5%。ただし、PayPayステップの条件達成に応じて、最大で2.0%までポイント還元率がアップします。また、対象店舗で支払いし、かつ抽選で当たると最大で全額が戻ってくるキャンペーンが開催されることも。PayPayポイントは1ポイント=1円で支払いや買い物に利用できるため、現金を利用するよりもお得です。

さらに、以下で詳しく解説しますが、クレジットカードやチャージなどの支払い方法によってはポイントを二重取りできます。

支払いに応じてPayPayポイントがもらえる

先述したようにPayPayで支払いをすると、PayPayポイントを貯めることが可能。さらに特典やキャンペーンを利用することで効率的に貯めることができます。

2023年11月現在、PayPayポイントの還元率は後述するPayPayステップの条件達成をし、かつPayPayカード ゴールドを保有している場合で最大2.0%になります。ゴールドカードではなく通常のPayPayカードの場合は最大1.5%です(画像は「PayPay」公式サイトより引用)

1.5%~2.0%の還元率は決して低くはありませんが、年々PayPayステップの達成条件は厳しくなっています。ちなみに2018年、2019年に行われた「100億円あげちゃうキャンペーン」では、PayPayボーナス(現PayPayポイント)は20%還元で、クレジットカードのポイントとの二重取りも可能でした。2023年現在、PayPayより還元率が高いキャッシュレス決済も存在するので、記事内で紹介する方法を試しても「還元率が低い」と感じる場合は、他の決済方法へ乗り換えるのも一案です(筆者撮影)

他の決済方法へ乗り換えを検討する際はこちらの記事も参考にしてください。

クレジットカードのポイントとの二重取りが可能

PayPayは2025年1月に他社クレジットカードの利用停止を発表しているため、今からクレジットカードと連携させることに躊躇する人も少なくないでしょう。しかし、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用すれば、支払いにPayPayカード以外のクレジットカードを利用できるうえ、PayPayポイントとクレジットカードのポイントの二重取りが可能です。

ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのユーザーには「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」というスマホ料金とまとめて支払うことが可能な決済サービスがあります。これを利用してスマホ料金をクレジットカード決済にしておけば、「まとめて支払い」によるチャージでクレジットカードのポイント、PayPayの支払いでPayPayポイントを貯めることができます(ロゴ画像は各公式サイトより引用)

ただし、これまで何回チャージしても手数料無料だったものが、2023年9月1日からは「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」によるチャージの2回目以降は、2.5%(税込)の手数料がかかるように。毎月初回は無料のため、1回で済むようにチャージ金額を調整しましょう。

PayPay(ペイペイ)をお得に使う方法と活用術、ポイントの貯め方

PayPayをお得に使う方法と主な活用術は、以下の通りです。

・PayPayカードと連携させる
・PayPayステップを利用してポイント還元率をアップ
・Amazonを利用してポイント二重取り
・最大30%還元『あなたのまちを応援プロジェクト』
・手数料無料のチャージ方法を利用する
・Yahoo!プレミアム会員の特典を利用する
・Y!mobileとセットで利用する
・クーポン・キャンペーンを利用する

PayPayカードと連携させる

PayPayカードとは、PayPayの完全子会社であるPayPayカード株式会社が発行するクレジットカード。「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」の2種類があります。

PayPayカードとPayPayアプリを連携させると、PayPayカードを使って決済した場合にもPayPayポイントが付与されます。PayPayカードはPayPayステップの条件にもカウントされるため、連携させることでポイント還元率アップにつながります(筆者撮影)

なお、2025年1月以降、PayPay「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外のカードを利用した決済はできなくなります。ただし、先述したように「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用すれば他のクレジットカードも利用可能です。

PayPayステップを利用してポイント還元率をアップ

PayPayステップとは、条件達成によりPayPayのポイント還元率がアップするサービス。PayPayステップの条件を達成すると、ポイント還元率が最大で2%になります。

PayPayステップは、ポイント還元を1.5%以上にするための達成条件が厳しいのがネック。PayPayの「クレジット(旧あと払い)」もしくはPayPayカード・PayPayカード ゴールドでの支払いを選び、PayPayで200円以上の支払いを30回以上かつ10万円の支払いが必要です(画像はPayPayカード ゴールド利用の筆者スクリーンショット)

PayPayステップでポイント付与率をアップさせるための条件は以下の表の通りです。

  達成条件(2023年7月以降) ポイント付与率
前月の利用状況 下記2つの条件をどちらも満たす
【1】PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで30回以上の買い物をする(1回200円以上) 【2】PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで10万円以上支払う
0.50%
基本付与分 残高払い 利用金額200円につき0.5%
クレジット(旧あと払い)
PayPayカード
PayPayカード ゴールド
利用金額200円につき1%
PayPayカード ゴールド特典 PayPayカード ゴールドを利用 0.50%

条件は厳しいものの、ポイント付与率が合計で1.5%以上付与された場合、より高還元でお買い物を楽しめます。

Amazonを利用してポイント二重取り

Amazonの買い物での支払いには「残高(PayPayマネー)」および「PayPayポイント」を利用することが可能。つまり、Amazonポイントとの二重取りができます。

Amazonでは、クレジットカードとしてのPayPayカードはもちろん「PayPayマネー」および「PayPayポイント」を使ったキャッシュレス決済も可能。PayPayアプリで本人確認済みのPayPayカードの利用で、1.0%のPayPayポイントが還元されます。加えて、Amazonでは1ポイント=1円で使えるAmazonポイントも獲得できます(スクリーンショットの画面は、筆者が実際にPayPayカード ゴールドで決済した場合のポイント付与。)

これによって、商品の購入にPayPayを利用した場合は「Amazonポイント」と「PayPayポイント」の両方が獲得できるようになりました。

AmazonへのPayPay決済のやり方は非常に簡単。まずは、PayPayアカウントとAmazonアカウントを連携し、後は決済時に「PayPay」を選択するだけでOK。PayPay残高に付与されているポイントは、Amazonでも使えるので、これまで以上に幅広くPayPayポイントを活用できます。

最大30%還元『あなたのまちを応援プロジェクト』

「あなたのまちを応援プロジェクト」は、新型コロナウイルス感染症が地域経済に大きな影響を与えていることを受けて、「PayPay」の決済プラットフォームを活用したキャンペーンなどを地方自治体と共同で実施し、日本全国の地域経済を盛り上げていく取り組みです。

「あなたのまちを応援プロジェクト」では対象自治体の対象加盟店でPayPay決済すると、最大10~30%のPayPayポイントが還元されます(付与上限あり)。すでに449の自治体でのキャンペーン実施が決定しており、そのうち、1回目のキャンペーンが好評だったことを受けて2回目以降のキャンペーンの実施が決定している自治体は266にのぼるため、お住まいの地域が対象自治体かどうかチェックしてみましょう

(画像引用元:PayPay公式サイト

手数料無料のチャージ方法を利用する

PayPayには銀行口座からのチャージ以外にも、手数料無料でチャージする方法があります。たとえば、セブン-イレブンとローソンのコンビニATMを利用する方法や、PayPayカードを利用する方法などです。

先述した通り、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのユーザーには「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」というPayPayとクレジットカードのポイントを二重取りするチャージ方法があります。ただし、毎月2回目以降のチャージには、2.5%(税込)の手数料がかかるため注意しましょう。(ロゴ画像は各公式サイトより引用)

先述した通り、毎月2回目以降のチャージにはチャージは手数料が発生するため、PayPayをお得に使いたい人は、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を毎月1回のチャージで残高が足りるようチャージ金額を工夫するか、その他のチャージ方法を利用しましょう。

Yahoo!プレミアム会員の特典を利用する

Yahoo!プレミアム会員とは、月額508円(税込)でヤフーのさまざまなサービスを特別な条件で利用できる会員制度です。会員になると、PayPayでのポイント還元率がさらにアップします。

Yahoo!プレミアム会員に登録したうえで、PayPayアカウントを連携すると、1,000円分のPayPayポイントがもらえます。また、Yahoo!プレミアム会員ならPayPayクーポンの利用で最大5%PayPayポイントが還元されるほか、会員限定のポイント還元キャンペーンにも参加でき、より効率的にPayPayポイントを貯めることができます(画像は「PayPay」公式サイトより引用)

なお、1,000円相当のポイントが付与されるタイミングは、入会翌月の下旬。すぐにもらえるわけではないことに気を付けましょう。

Y!mobileとセットで利用する

Y!mobile(ワイモバイル)とは、ソフトバンクのサブブランドで、「格安SIM」「格安スマホ」を提供するサービスです。ワイモバイルの利用者は、PayPayのポイント還元率がアップします。

ワイモバイルユーザーは、Yahoo!ショッピングでPayPay決済するとポイント還元率が最大12%に。ワイモバイルへの加入や機種変更時にスマホを下取りしてもらうと、PayPayポイントが受け取れるといったワイモバイル限定のキャンペーンも多数存在します

(画像引用元:Y!mobile公式サイト

クーポン・キャンペーンをスーパーやドラッグストアで利用する

PayPayは、定期的にキャンペーンやクーポンプレゼントを実施しています。これらを利用すると、ポイント還元率がアップしたり割引が適用されたりと、お得にPayPayを利用できます。

「PayPayクーポン」とは、PayPayアプリ上で事前に取得したお気に入りのお店の割引クーポンをPayPayで支払う際にそのまま決済をすると、PayPayポイントがもらえる方法です。クーポンは、「PayPay」アプリのトップ画面に新たに表示されるクーポンアイコンから獲得・確認できます。

また、2023年3月からPayPayのミニアプリやブラウザ版「Yahoo! JAPAN」および「Yahoo! JAPAN」アプリ上から利用できる「LYPマイレージ」が始まりました。対象となる商品をPayPayで購入し、その商品ごとに設定された一定額を超えるとPayPayポイントがもらえるサービスです。

LYPマイレージは、LINE・Yahoo! JAPAN・PayPayの3社が2023年3月にスタートした、マイレージ型の販促プラットフォーム。ユーザーは、事前のエントリーや登録が必要なく、対象商品を対象店舗にてPayPayで購入するだけで、自動的に商品ごとの購入金額に応じて特典を受け取れます

新規でPayPayカードを作る場合、特典として以下のような PayPay(ペイペイ)ポイントがもらえます。

【PayPayカード新規入会】2,000円相当のPayPayポイント

2023年3月1日から、PayPayカードの新規発行で2,000円相当のPayPayポイントがもらえるキャンペーンを実施中。審査通過後、すぐに特典のポイントが付与されます。付与されたポイントは、PayPayアプリの「ポイント履歴」から確認可能です。

【PayPayカード入会2か月以内に3回利用】最大3,000円相当のPayPayポイント

さらにPayPayカード発行後、申込月を含む2カ月目の末日までにカードを3回利用すると最大で3,000円相当のPayPayポイントが付与されます。ポイントは、利用履歴が明細に反映された翌月の下旬に付与されます。

PayPayポイントをさらに貯める・活用する裏ワザ

ここからは、PayPayポイントをさらに貯めたり、お得に活用する裏ワザをご紹介します。

水道料金(公共料金)支払いでポイントを貯める裏ワザ

PayPayで公共料金を支払ってもPayPayステップの対象外ですが、実は水道料金(公共料金)支払いでポイントを貯める裏ワザがあります。それが「QRコード決済」で支払うこと。

たとえば「東京都水道局」に水道料金を支払う場合、東京都水道局アプリ画面を開き「支払う」をクリックすると、PayPayアプリのQRコードが表示されます。これをスマホのPayPayアプリで「スキャン払い」を選択して読み込めば、PayPayで支払いができます

QRコード決済をしたことによって、水道料金の支払いでもPayPayポイントが付与されています。筆者の場合、PayPayカード ゴールド特典の2%還元とキャンペーン当選分40ポイントを合わせて200ポイントが付与されました

なお、紙の納付書に記載されているバーコードを読み取る「請求書払い」の場合はPayPayポイントは付与されないので注意しましょう。こちらの記事でより詳しく解説しています。

PayPayポイント運用

貯めたポイントの活用方法としておすすめなのが、ポイント運用。コースを選ぶだけで自動で運用してくれるので初心者でも始めやすく、運用することでポイントを増やせる可能性があります。1ポイントから運用可能で、ポイントはいつでも出し入れ可能です。ポイント運用では、ポイントの有効期限がないので貯め続けたい人にもおすすめです。

2023年10月現在、選べる運用コースは5つ。リスク&リターンの度合いをチェックできるほか、指数変動などもわかります。資産運用として投資を考えているけどまだよくわからないという人には、投資の入門として手が出しやすいのではないでしょうか

PayPay(ペイペイ)の使い方と使える店舗、サービスの例

PayPay(ペイペイ)の支払い方法には提示されているQRコードを読み取る「スキャン支払い」とバーコードを提示する「バーコード支払い」の2通りがあります。

「QRコード」が提示されている場合は、PayPayアプリを開きスマホでQRコードを読み取ったら支払い金額を入力。店員に確認してもらって支払えば完了です。バーコード決済の場合は、アプリでバーコードを提示して店員に読み取ってもらうだけで支払い完了です

PayPay(ペイペイ)が使える実店舗の例

PayPay(ペイペイ)は様々な実店舗で利用可能。2023年10月2日からは全国のマクドナルド3,000店舗でもPayPayが利用できるようになりました。

PayPay(ペイペイ)は2023年4月の時点で、主要コンビニのほか、スーパー、飲食店・居酒屋、家電量販店、ドラッグストア、宿泊施設、書店、百貨店、レジャー施設、交通など全国410万か所の店舗で利用可能

PayPay(ペイペイ)が使えるネットサービスの例

PayPayはAmazonやYahoo!ショッピングといった通販サイトやApp Store、Google Playの支払いにも利用可能。他にも多数のネットサービスの支払いに利用できます。

たとえば、マクドナルドやモスバーガーはモバイルオーダーやネット注文でもPayPayが利用可能。動画配信サービス「Netflix」の支払いにPayPayのオンライン決済を利用できます

PayPay(ペイペイ)が使える請求書払いの例

PayPayの「残高」または「クレジット(旧あと払い)」を使った請求書払いなら公共料金の支払いもできます。

請求書払いなら店頭や窓口に行かなくとも、請求書に記載のバーコードを読み込むだけでPayPayで支払いができるので便利。なお、残高(PayPayマネー)またはクレジット(旧あと払い)なら、住民税や自動車税、固定資産税などの税金もPayPayで支払うことができます

PayPay(ペイペイ)を利用して感じたデメリット

普及が進んでいるとはいえ、いくつかデメリットも。PayPayを利用して感じたデメリットを紹介します。

クレジットカードは本人認証していないと上限額が非常に低い

PayPayは本人認証していなくても利用できますが、クレジットカードの上限金額が5,000円(過去24時間)と非常に低くなります。本人認証をしていない場合、過去30日間の上限金額も5,000円のままのため、5,000円近い買い物をすると1カ月は利用できなくなります。

本人認証をすれば、過去24時間の上限金額を2万円、過去30日の上限金額を5万円にまで引き上げられます。

他社クレジットカードが廃止予定

PayPayは2025年1月には他社のクレジットカードが利用できなくなる予定。これ以降、PayPayでクレジットカードを利用したい場合は「PayPayカード」または「PayPayカード ゴールド」の発行が必要です。クレジットカードを増やしたくない人にとっては、かなりのデメリットと言えます。

なお、先述した本人認証していないクレジットカードの上限金額が5,000円というのは他社クレジットカードの場合のみ。「PayPayカード」または「PayPayカード ゴールド」であれば本人確認(eKYC)をしていない場合でも、上限10万円までは利用可能です。

実店舗での利用は同じチェーンでも店舗によって対応状況にばらつき

PayPayが利用できる実店舗が増えているとはいえ、同じチェーン店でもまだ対応していないお店もあります。つまり店舗によって対応状況にばらつきがあります。PayPayで支払う予定だった場合、対応していないとなればかなり不便に感じるでしょう。

まとめ

利用できる店舗やサービスが広がり、活用場面が増えているPayPay。PayPayステップを利用したりクーポンを活用すれば、より多くのポイントを獲得できます。公共料金の支払いでもポイントを貯めたり、ポイント運用で増やすこともできるので上手に活用しましょう。

オトナライフ編集部
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