iPhone標準機能の「メモ」アプリでは以前からPDFファイルを読み込むことができましたが、実は、iOS 17でPDFの編集機能がこっそりと強化されているのをご存じでしょうか？ そこで今回はメモアプリを使ってどのようにPDFが扱えるようになったのか、じっくり解説しましょう。
iOS 17で「メモ」アプリでPDF編集機能が強化されていた！
iOS 17ではさまざまな新機能が追加されました。そのようななか、標準アプリの「メモ」でもPDFの編集機能が、こっそり強化されているのをご存じでしょうか？
もちろん、以前からメモアプリでPDFを読み込んだり編集することは可能でしたが、iOS 17ではPDFを一元管理することが可能となっています。
メールやクラウドから入手したPDFをメモアプリで読み込むことで、さまざまな編集作業が行えるので、今回は、iOS 17で新しくなったメモアプリのPDF機能について解説します。
その前に、まずはメモアプリでPDファイルを読み込む方法を紹介しましょう。
メモアプリでPDFを読み込む手順
まず、iPhoneに保存されているPDFファイルを長押しして、メニューから「共有」をタップ（左写真）。次に「メモ」アプリを選択しましょう（右写真）
メモ画面右上の「保存」を押すと（左写真）、PDFファイルを貼り付けたメモが作成されます（右写真）
メモアプリに貼ったPDFを閲覧する方法
それでは、メモアプリに貼り付けたPDFを表示してみましょう。
従来はメモに貼り付けられたPDFをタップすると、別ウインドウで表示されていましたが、iOS 17ではメモアプリの画面上でそのまま表示されます。
また、複数ページのPDFはサムネイル表示されるので、目的のページへの移動がスムーズになっています。これは便利ですね。
メモアプリに貼ったPDFを閲覧する手順
メモアプリに貼り付けたPDFは左右にスワイプすることで、複数ページを閲覧できます（左写真）。PDFの右上にあるアイコンをタップするとサムネイルが表示されので、目的のページが探しやすくなりました（右写真）
メモアプリでPDFを編集する方法
メモアプリに貼り付けたPDFファイルは、そのままメモアプリ上で編集することが可能です。
PDFのサムネイル画面にある「…」をタップすると、「左右の回転」「削除」「白紙ページの挿入」「ファイルから挿入」といった編集機能メニューが表示されるのです。
また、サムネイルを長押しすると、そのページをドラッグして好きな場所に移動することも可能。複数ページのPDFを、メモアプリ上で自由に編集できるのは本当に便利ですね。
PDFファイルを入れ替える手順
編集メニューを呼び出すにはサムネイル画面の「…」をタップしましょう（左写真）。また、サムネイルを長押ししてドラッグするとページを前後に移動することも可能となっています（右写真）
PDFにペンで書き込みする手順
PDFを開いているメモアプリ画面の下にあるマークアップツール（ペンやマーカー）をタップ（左写真）。すると、PDFにペンで書き込みできます（右写真）
メモアプリで編集済みのPDFファイルを共有する方法
メモアプリでページを入れ替えたり書き込みをしたPDFは、メールやメッセージアプリなどを使って共有することも可能です。
まず、PDFファイル名の横にある「∨」をタップするとメニューが表示されるので、そのなかから「共有」を選択します。
すると、共有アプリが表示されますので、好みのものを選んでPDFファイルを送信しましょう。
メモアプリでPDFファイルを共有する手順
PDFファイル名の横にある「∨」をタップして表示されるメニューから「共有」を選択（左写真）。すると、共有アプリが表示されるので、好みのものを選んで送信します（右写真）
メモアプリではWebサイトからダウンロードしたPDFをメモに貼り付けることも可能！
SafariでWebサイトを閲覧中にダウンロードしたPDFファイルでも、メモアプリに貼り付けて保存することが可能です。
手順は簡単で、まず、PDFを開いた画面下にあるアクションボタンをタップ。続いて「メモ」アプリを選択しましょう。
すると、PDFがメモアプリに貼り付けられるので、「保存」を押せばOKです。
Webサイトから入手したPDFをメモに貼り付ける手順
WebサイトからダウンロードしたPDFを開いて、画面下のアクションボタンをタップ（左写真）。続いて「メモ」アプリを選択しましょう（右写真）
PDFがメモアプリに貼り付けられるので、画面右上の「保存」を押しましょう（左写真）。これでPDFをメモとして保存することができました（右写真）
メモアプリならカメラで紙の資料を映してPDF化することも可能！
メモアプリでは、紙の書類をPDF化して貼り付けることも可能となっています。
メモアプリのカメラアイコンから「書類をスキャン」を選択すると、iPhoneのカメラが起動して、書類と判断されると自動的に撮影してPDF化されるのです。
メモアプリで紙の資料を撮影してPDF化する手順
メモアプリでカメラアイコンをタップして「書類をスキャン」を選択（左写真）。するとカメラが起動するので、書類を映します。書類だと認識すれば自動的に撮影されるので、カメラを書類から外して「保存」をタップしましょう（右写真）
カメラで写した書類が、自動的にPDFとしてメモアプリに貼り付けられました。これは便利ですね！
まとめ
いかがでしょうか？ 今回はiOS 17で強化された「メモ」アプリの機能を紹介しました。
PDFアプリを使わなくても、iPhone標準アプリでここまでできるのは、なかなか便利です。ぜひ試してみてください。
ちなみに、カメラで書類を撮影してPDF化する機能は、電帳法で大量の領収書をデジタル化しなければならないとき、意外と役立つかもしれませんね。
