Z世代がネット環境で「通信の安定」や「速度」よりも重視するポイントとは?

「デジタルネイティブ」と呼ばれ、生まれたときから当たり前にインターネットが普及していたZ世代。10代から20代にあたるこの世代は、就職や進学などでこの4月から新生活を迎えるという人も多い世代です。株式会社グッド・ラックが運営するインターネットの情報サイト「ヒカリコム」では、Z世代に該当する18歳~28歳の男女100名を対象に、「インターネット利用」に関するアンケート調査を実施。契約したいインターネットやインターネットで利用するサービスなどについて質問していたので、その結果を見ていきましょう。

ほとんどの人はインターネット環境がない生活を想定していない

新生活を迎えるうえでネット契約を考えているか?

新生活でもインターネット契約を考えていると回答した人は全体の89%。残りの11%の人も、何らかの形でインターネットの利用は考えているようです(「ヒカリコム」調べ)

まずは、「新生活を迎えるうえでインターネット契約を考えていますか?」と質問しています。「考えている」という回答が89%と圧倒的で、「考えていない」という回答は11%でした。

しかし、「考えていない」という回答の中には「他の契約を優先して後回しにしていた」「無料Wi-Fiスポットを利用する」といった理由も多く、全くインターネットを利用しないという回答は全体の1%未満でした。デジタルネイティブと言われるだけあって、インターネット環境は生活においてマストのようです。

人気のネット環境は光回線「テレワークで利用するには速度や安定性が必要」

新生活で契約を考えているまたは契約をしたネット回線は?

「契約を考えているまたは契約したインターネット」では、「光回線」が約半数に当たる48.7%という結果でした(「ヒカリコム」調べ)

次に「新生活で契約を考えているまたは契約したインターネットは何ですか?」と質問。すると、約半数にあたる48.7%が「光回線」と回答しています。次いで「ポケット型Wi-Fi」が40%、「ホームルーター」が9.6%という結果でした。

「光回線」を選んだ理由で最も多かったのは「テレワークで使用するため速度や安定性が必要」というものでした。一方「ポケット型Wi-Fi」は、「大学の抗議や旅行、就活で使うため持ち運べるほうが良い」という理由で学生から支持されているようです。

ネット環境を選ぶ基準の第1位は「月額料金」

新生活で利用するネット環境を選ぶ基準は?

「新生活で利用するインターネット環境を選ぶ基準」では、半数以上にあたる57名が「月額料金」と回答しています(「ヒカリコム」調べ)

続いて、「新生活で利用するインターネット環境を選ぶ基準」を尋ねています。最も多かった回答は「月額料金」で57名、次いで「速度」の22名、「通信の安定性」の18名、「利用開始までの時間」の2名となっています。

「月額料金」を選んだ理由には、「固定費を節約したい」「貯金をしておきたい」といった回答が多く、Z世代の節約意識の高さがあらわれています。また、「速度」を選んだ理由では、「ゲームでストレスを解消したい」「ゲーム仲間に嫌われたくない、迷惑をけられない」という回答が多く、オンラインゲームのコミュニティを大切にしている様子も伺えます。

さらに、「通信の安定性」を選んだ理由には「通信が不安定だとストレスが溜まる」といった内容があがっているため、Z世代に取ってインターネット環境の快適さがいかに需要であるかがわかります。

全体の96%が「快適なインターネット環境は重要」だと回答

新生活において快適なネット環境があるか否かはどれだけ重要?

快適なインターネット環境の重要性について尋ねると、「とても重要」「やや重要」をあわせた「重要」という回答は全体の96%を占めました(「ヒカリコム」調べ)

同調査では、「新生活において快適なインターネット環境があるか否かはどれだけ重要ですか?」という質問も実施。すると、78%が「とても重要」、18%が「やや重要」と回答しており、「重要」だと考える回答が全体の96%を占める結果となりました。

その理由として、「家でやることがない」「ゲームや動画視聴をしていないと寂しい」「SNSで繋がっている人が多い」などの意見が多く見られました。Z世代にとって、インターネットは人との繋がりや余暇の充実なども含めた生活に欠かせないライフラインの1つという位置づけであることがわかります。

インターネットサービスで一番利用されているのは「動画視聴」

普段ネットで一番利用するサービスは?

「インターネットで一番利用するサービス」の1位は「動画視聴」で2位が「SNS」。家にテレビを置かず見たい動画を視聴しているという人も多いようです(「ヒカリコム」調べ)

では、Z世代が「普段インターネットで一番利用するサービス」は何なのでしょうか。最も利用しているサービスは「動画視聴」で35.9%、次いで「SNS」が28.8%、「検索サイト」が17.6%、「ゲーム」が11.8%、「動画配信」が3.9%という結果でした。

「動画視聴」を選んだ理由では“一日の終わりや隙間時間にアニメやドラマなどを視聴することがルーティンやストレス解消になっている”といったものが多く見られました。新居にテレビを置いていなかったり、そもそもテレビを見る習慣がなかったりなど、そういった理由からテレビではなく動画を視聴している人も多いようです。

「安い(料金)・安定(通信)・速い」が理想のインターネット環境

一番理想なネット環境は?

)「一番理想的なインターネット環境」を尋ねると、「とにかく安く使える」が1位でしたが、僅差で「通信が安定している」「とにかく速度が速い」が続く結果になりました(「ヒカリコム」調べ)

最後に、「自分にとって新生活における一番理想的なインターネット環境とは?」と質問。すると、「とにかく安く使える」という回答が32名で1位にランクイン。次いで僅差で「通信が安定している」の29名、3位が「とにかく速度が速い」で22名となっています。

ここでも料金・通信の安定性や速度が上位を占めています。「新生活というストレスが多い状況だからこそインターネット環境ではストレスを感じたくない、安心したい」という思いが共通の理由になっているようです。

今回の調査結果から、「デジタルネイティブ」と呼ばれるだけあって、Z世代は日常的にインターネットの環境が整った状態を求めており、電気やガス同様、重要なライフラインの1つであることがわかりました。新生活を始める人には快適な環境を整え、充実した日々を多くってほしいものです。

出典元:【ヒカリコム

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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