【今さら聞けない】アルミ缶を集めるとどれぐらいのお金になるの?

普段、何気なく捨ててしまっている空き缶。しかし、アルミ缶は専門業者によって日々集められリサイクルされる大切な「資源」でもある。では、このアルミ缶にいったいどれぐらいの「価値」があるのだろうか? ここではそのカラクリを紹介しよう。

アルミ缶は1Kg単位で集めて買取業者に持ち込む

【今さら聞けない】アルミ缶を集めるとどれぐらいのお金になるの?

アナタは年間何本くらいアルミ缶を捨てているだろうか? ビールをよく飲む人なら相当な数になるだろう。だが、そのアルミ缶にいったいいくらの価値があるのか知っている人は少ない。

そもそも、アルミ缶は「資源ごみ」として専門業者によって日々集められ、リサイクルされている。「アルミ缶リサイクル協会」によると、2017年度に国内で消費されたアルミ缶は219億本で約33万5,573トンにもなる。そのリサイクル率はなんと92.5%。しかも、再び缶へとリサイクルされるものは67.3%にも及ぶのだとか。

それでは、その買取価格とシステムはどのようになっているのだろうか? 実はアルミ缶の買い取りは本数ではなく「Kg」単位。日々相場は変動しているそうで、2018年末の持ち込み価格は1Kgあたり約90円となっている。重量で言われるとピンとこないが、アルミ缶70本程度で約1Kgになるという。これは1秒間に12本のスピードで集めないと時給900円にならない計算である。

現在の相場ではアルミ缶200本で約250円!

【今さら聞けない】アルミ缶を集めるとどれぐらいのお金になるの?

アルミの相場は日々変化している。現在の相場は90円ほどだが、過去には100円を超えていた時期もあったらしい。その頃は「穴場」を回り大量に空き缶をゲットして、効率よく稼ぐ業者もいたのだとか……

回収されたアルミ缶にはさまざまな買い取りルールがある。まず、缶の中にタバコの吸い殻が入っていたり、汚れがひどいものは大きく減額されたり買い取りできない場合もある。また、完全に平たく潰された缶も、10円程度の減額になるという。もちろん鉄でできたスチール缶は買い取り対象外で、これがたくさん混じっているとこれまた減額に。このように、同じ空き缶でも捨てられ方ひとつで大きく価値が変わってしまうのである。

ちなみに、家庭用の45リットルゴミ袋はだいたい200本程度の缶が入る容量。これは現在の相場だと約250円になる。つまり、ビールかジュースを200本飲めば、ジュース2本か発泡酒1本がタダになる計算だ。そう考えると、アルミ缶を捨てるのが何だかもったいない気にもなるが、正しくリサイクルできるように捨て方にも注意したいものだ。

●アルミ缶リサイクル協会 (公式)は→こちら

文=塚本康裕/フリーライター

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