Twitterが「巻き込みリプ」のストレスを排除する新機能「Unmention」を公開

ツイッターのプロダクトデザイナーであるDominic Camozzi氏が、他の人のツイートから自身へのメンションを削除できる「Unmention」機能を公開した。この機能によって、いったい何をどこまで制限できるようになるのだろうか。実は多くのユーザーを悩ます“あの行為”を制限することができるようになるのだ。以下でこの機能について詳しく見ていこう。

他の人のツイートの自分のメンションが削除可能に!

(Image:viewimage / Shutterstock.com)

相手へのお伺いなしで自分のメンションがコントロールできるようになる

 読者の皆さんは「巻き込みリプ」をした・されたことはあるだろうか。巻き込みリプとは、ツイッター上で@付きのツイートに対して、第三者が“全員返信”でリプライしてしまうことにより、結果的に会話とは関係のないユーザーにリプライの通知が届いてしまうことを指す。関係ない通知が届けばちょっと迷惑と思うくらいだろう。しかし、あまりに連続して届くようなら、通知をオフにするかどうかを検討するかもしれない。

 巻き込みリプしてしまうのを防ぐ方法は、返信する際にあらかじめ無関係になると思われるユーザー名を削除してツイートするという、いたってシンプルなもの。ちょっと気をつけていれば無くなりそうなものだが、これまでツイッターユーザーの地味なストレスにもなっていた。
 ツイッターは、2020年に「誰が返信できるかを制限できる機能」を追加していたが、他の人のツイートにまで立ち入って制限できる点が「Unmention」の新しいところだ。例えば、誰かが自分へのメンション付きでツイートした場合、そのツイートからメンションを削除し、それ以降はそのスレッドで自身へ言及できなくすることができる。また、特定の人が数日間だけ自分にメンションできないように設定することも可能。ブロックするまでではないという場合にぴったりの機能だ。

自分のメンションの処遇を自分でコントロールできることは、ある意味権利とも言える

 これまで、自身が望まない言及が大量に拡散されているような場合、それに対応するすべが無かった。それに付け込んだハラスメントなどの被害もあったようだ。しかし、Unmention機能が利用できるようになれば、望まない自分宛てのメンションは自分で削除できるようになるため、影響を最小限に抑えることが出来そうだ。
 その一方、政治家やテロリストなどが自分にとって都合の悪いツイートを封じ込めることにも利用できるため、公平性という点では意見が分かれるかもしれない。ツイッターを利用して意見発信していたアメリカのトランプ前大統領は、自身がフェイクニュースだと判断する記事や意見に対して強い嫌悪感を示していたが、Unmention機能が実装されれば「フェイクニュースだ」と批判する前にメンションを削除してしまえばよくなるのだ。

 いずれにしても、Unmention機能はまだ初期コンセプトであり、テスト開始がいつになるのかなどの詳細に関しても今後明かされる予定。ツイッターによると、この機能に関するフィードバックは歓迎するとのことで、これから様々な意見を取り入れてバージョンアップを図る必要がありそうだ。

参考元:Twitter、ツイートから自身へのメンションを削除できる「Unmention」機能のコンセプトを公開【Engadget 日本版】

※サムネイル画像(Image:viewimage / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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