30代の平均貯金額1,031万円に驚きの声が、2021年の年収と貯金額調査で判明!

718人の社会人男女を対象に「2021年 年収と貯金額調査」が行なわれた。現在の給与への不満、コロナ禍の影響などさまざまな回答が得られたが、なかでも驚きの反応が集まったのが「30代の平均貯金額」の項目だった。果たしてどんな理由で多くの人が驚いてしまったのだろうか…。今回は、年代別の貯金額について考えていきたい。

30代の貯金平均額が「1,031万円」って本当?

2020年の年収額の回答では、年収400万円以下の回答は全体の31.6%で、300万円以下は19.8%だった。年収400~500万円の回答が16.6%と最も多く、次いで500~600万円15.6%という結果に(Job総研調べ)

 キャリアや就職・転職全般に関する研究調査を行う「Job総研」を運営する株式会社ライボが、718人の社会人男女を対象に「2021年 年収と貯金額調査」を実施した。年収と貯金額に加え、コロナ禍が与えた影響についても回答を得た。

 2020年度の年収で最も多かったのが「400~500万円」で全体の16.6%、続いて「500~600万円」15.6%となった。下を見ると「200万円以下」と「200~300万円」をあわせた割合が19.8%、さらに「200~400万円」もあわせると全体の31.6%にも及び、決して高いとは言えない給与で暮らしている人が多いことが分かる。

 一方で、驚くのが貯金額の平均だ。20代こそ「410万円」と理解できなくはない数字であるが、30代になると「1,031万円」と一気に増えている。40代が「1,754万円」、50代の貯金額は「991万円」と30代よりも低い回答結果になったものの、60代で再び「1,788万円」まで回復する。世代的に子の進学などで支出が増え、一時的に貯金額が減るのが50代なのかもしれない。

全体の平均貯金額は964万円で、年代別では60代の貯金額1,788万円と最も多く、40代の1,754万円、30代の1031万円と続き50代の貯金額は30代よりも低い回答結果に(Job総研調べ)

 それにしても、30代の貯金額には驚かされる。ネット上では「30代の平均貯金額1,031万ってマジ?」「みんなこんなに貯金してるの?」「みんなお金持ってるやん!」とにわかには信じられないという声が上がった。

 世の中の反応と調査結果が乖離している原因は詳細を見ると察せられる。正確な人数や金額は明らかではないが、30代の回答者のうち現在の貯金額が1,000万円以上であると回答した人が60人前後存在する一方で、300万円未満と回答した人の合計はなんと120人弱にも及ぶ。

 例えば1,000万円貯金できている人とまったく貯金できていない人を平均すると、500万円が平均値ということになる。このように貯蓄額があまりに極端である場合、多くの人にとって現実とはかけ離れた結果が生まれてしまうこともあるのだ。

 平均額だけを見て、「自分は1,000万円も貯金できてない!」と慌てることはないのかもしれない。また、しっかり貯めている人にとっては「努力した当然の成果である」という意識もあるかもしれない。しかしごく富める者と貧しい者、その差はますます開いているのだと思わせる調査結果だったことはたしかだろう。

出典元:「2021年 年収と貯金額調査」報告資料【Job総研】

オトナライフ編集部
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