ドコモ、タイミング最悪!? 5G普及にサムスン指名も、LINE問題で“外国排斥”の風

ドコモが5G基地局の配備で韓国・サムスンとタッグを組むことが明らかとなった。これまでドコモはスマートフォンキャリア最大手でありながら、au・ソフトバンクといったライバルに5Gの普及エリアで一歩リードされていた。今回、韓国国内で5Gの通信網を整備した実績をもつサムスンのノウハウを取り入れることで、先行する2社にどこまで迫っていけるだろうか。また、つい最近「LINE」で国外での運用が発覚し“国内回帰”の機運があるだけに、設備を導入するだけとはいえ国外の技術に頼ることへの批判が噴出する可能性も否定できない。
今回は、覇権奪還の策に打って出たドコモの決断の是非について考えていきたい。

ドコモがサムスンの技術導入を発表

(Image:TK Kurikawa / Shutterstock.com)

キャリア最大手のドコモが5G普及に本気を出しはじめた

 サムスンは23日、ドコモへ5G基地局を供給する契約を結んだことを明らかにした。報道によればサムスンは日本のNECと共同開発した通信設備をドコモに供給していたつながりもあり、今回はサムスン単独での開発となるという。

 実はドコモは3大キャリアの中では最も5Gの整備が遅れている。その理由は、au・ソフトバンクが進める「既存の4Gの通信基地局を5Gに転用した、4Gの通信速度と変わらない“なんちゃって5G”」の基地局増設に対してドコモが否定的であり、「それでは5G本来の高速な通信ができない」と異を唱えているからだ。そのため新規で5Gの基地局を配備しているとみられ、費用も工期もかさんでしまい拡大スピードがあがらないようだ。
 そこにきて韓国国内での運用の実績豊富なサムスンと手を結ぶことで、費用・工期・ノウハウという“一石三鳥”の秘策で後れを取り戻そうと必死になっている可能性が考えられる。

(Image:Peter Austin / Shutterstock.com)

まったくの偶然とはいえ、発表のタイミングは最悪に近い可能性もある

 たしかにドコモの“なんちゃってじゃない5G”の対応エリアが一気に拡大し、「『本物の5G』を体感してください!他社の5Gより高速・低遅延です!」とアピールできるようになれば大きな武器となるだろう。3月21日には5Gサービスの契約数が250万件を突破したことも公表され、26日スタートの新プラン「ahamo」の提供もそのスピードに拍車をかけることだろう。

 しかし時を同じくして、LINEの「中国での運用」や「韓国でのデータ保管」問題が持ち上がってきたことは今後の不安材料と考えるべきかもしれない。サービスに国外の技術を持ち込むことに敏感になっているタイミングなだけに、ユーザーの抱く疑問をどう解消・解決していくかが重要となってきそうだ。
 現にネット上でもすでに「何で日本製に限定せんのや」「韓国通信網採用では根本から駄々洩れ?」といった意見が散見される。中には「4G LTE でいいや」と、5G普及の流れに反して4Gに留まる宣言をするユーザーまで現れたのだった。

 ドコモがサムスンとの提携を選んだことにはさまざまな戦略上の理由があることは間違いない。しかしこれから強まりかねない“国外企業排斥”の逆風にどう立ち向かっていくのか。今後のドコモの対処が注目される。

参照元:サムスン、ドコモに5G基地局供給へ 通信網構築支援【日本経済新聞

※サムネイル画像(Image:JPstock / Shutterstock.comyu_photo / Shutterstock.com

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