【中古スマホ】所有率は20年から約2倍に急増、中でも認定リユース品が人気と判明

スマートフォンの中古利用が広がっているようだ。現在利用しているスマホのメイン端末についてアンケートを実施したところ、中古スマホの利用者が全体の11.6%となり、2020年4月の調査と比較すると2年間で約2倍になったことが明らかになった。

大画面化・ハイスペック化に伴い年々価格の上昇が止まらないスマホを、できるだけ安く手に入れたいと考える人が増えているのかもしれない。

にわかに活気付く、中古スマホ市場

修理品や整備品を含む中古スマホの人気が高まっている(「MMD研究所」調べ)

スマホやタブレットの市場調査を行なうMMD研究所は4月、スマートフォンを持つ18~69歳の男女10,000人を対象に「2022年中古スマホに関する調査」を実施。その結果を5月19日に公開した。

同様の調査は2020年4月にも行われているが、2年前と比べて伸びたのが中古スマホの利用者だ。「現在利用しているメイン端末の購入・入手方法」で「中古スマホ(修理・整備品も含む)」と回答した人は2020年が6.1%だったのに比べ、今回の調査では11.6%と約2倍に増加。対して新品のスマートフォンを購入し利用している人は、2020年の91.0%から84.5%に低下した。

中古スマホの利用率は2016年から徐々に上がってきていたが、今回はこれまでにない飛躍的な増加となっている。加えて、中古スマホ購入者のうち69.8%が「今の端末が初めての中古スマホ」だとも回答している。ここ数年で一気に、新品のスマホから中古スマホに人が流れているのは明らかだ。

中古市場では、認定リユース品が人気

中古の精密機器なだけに、安心できる入手先を求めているよう(「MMD研究所」調べ)

中古スマホ利用者は、端末をどこで購入しているのだろうか。調査でさらに中古スマホ所有者500人に対する調査を行なったところ、「中古スマホ(修理・整備も含む)を購入した店舗/サービスサイト」として1番多かったのは「キャリアのオンラインサイト(認定リユース品)」で13.6%だった。僅差で2番目となったのは13.2%の「ハードオフ」、そして3番目が11.6%の「ブックオフ」となり、店舗数の多い大手リユースショップの強みが垣間見える結果となった。

一方で、近年普及しているフリマサイトなどは、「ヤフオク!」4.8%や「メルカリ」3.2%と全体で見れば少数派と言えそうだ。企業を介しての取引のほうが性能なども認定されているため安心、といったニーズが働いているのかもしれない。

(「MMD研究所」調べ)

中古スマホを購入した理由としては、36.2%の人が「新品より価格が安いから」を挙げ、他の理由と比較して圧倒的なトップに。5位にも「ハイエンドモデルが定価より安く手に入る」と価格面を意識した動機がランクインしており、中古スマホの利用に際しては、お財布事情を考慮する側面が大きいようだ。

スマホの平均価格は世界的に見ても大幅に上昇している。しかしスマホはもはや生活必需品となっているだけに、買わないという選択肢はほとんどない。なるべく安く、製品の品質が担保される販売先を選んで購入することが、賢い節約法なのだろう。

出典元:中古スマホ所有率11.6%、2020年より約2倍増 新品のスマートフォンは6.5ポイント減【MMD研究所

※サムネイル画像(Image:helloijan / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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