スマホ本体のみを格安で購入する方法一覧と「本体のみ購入でいくらお得か」解説

「SIMを入れ替えるだけだし、スマホ本体のみを格安で購入したい」という人は、この記事をお読みの方の中にも多いのでは?

今回はスマホ本体のみを格安で購入する様々な方法を、実際の購入代金を踏まえて詳しく解説します。

【基礎知識】スマホを本体のみ格安で購入する方法

スマホ本体のみをお得に購入する方法を、まずは基礎知識として一覧でご紹介します。

なお「たとえばiPhoneやXperiaを本体のみで買った場合、どれくらいお得なのかを具体的に知りたい」という方はこの項は読み飛ばして構いません。

【EC】Amazon・楽天市場など

Amazonや楽天などの通販サイトではスマホ本体のみを安く購入することが可能です。

【EC】Amazon・楽天市場など

スマホ本体のみをお手軽に購入する方法として真っ先に挙がるのが、Amazonや楽天などの通販サイトで購入する方法です。多くのブランドが揃っており、エントリーモデルなどはタイムセールでさらに安くなっていることも。(ロゴは各社公式サイトより引用)

【キャリア】端末の購入プログラムを活用すると実質半額

キャリア(通信事業者)が提供する端末の購入プログラムは、「そのキャリアの回線契約が必須」というイメージが強いのではないでしょうか。

ところが、最近のキャリアの購入プログラムは、回線契約なしでも「実質半額」で端末を入手可能なプログラムが主流になっています。

【キャリア】端末の購入プログラムを活用すると実質半額

たとえばauの「スマホトクするプログラム」は、24回の分割払いでスマホ本体を購入するとき、2年後の買取価格を“残価”として設定。25カ月目に購入したスマホをauへ返却すると、残価分の支払いが不要になり、実質半額程度でスマホが購入できます

auの「スマホトクするプログラム」の詳細についてはこちらをご覧ください。

auを含む主要なキャリアの購入プログラムについては、後で詳しく解説します。

【中古】キャリアの認定中古品などを購入

キャリアの認定中古品とは、各キャリアが提供する認定整備済みの中古スマホ端末です。厳しい検査基準をクリアしたスマホを、お得な価格で購入できます。

【中古】キャリアの認定中古品などを購入

たとえばソフトバンクではオンライン限定で認定中古品のiPhoneを販売。動作確認済みの中古iPhoneを安く購入できます

(画像引用元:ソフトバンク公式サイト

キャリアの購入プログラムや中古品を利用してiPhoneを安く買う方法については、こちらの記事も参考にしてください。

スマホを本体のみ購入するなら結局どの方法がおすすめ?いくらお得?

スマホを本体のみ購入する場合、結局どの方法がお得になるのかは、購入するスマホのタイプによって異なります。結論から言えば新品のハイエンドならばキャリアの購入プログラムをうまく活用するのがお得で、型落ちならば中古がおすすめです。

ハイエンドスマホは「キャリアの購入プログラム」で実質半額

比較的新しいモデルのハイエンドスマホは、「キャリアの購入プログラム」を利用すると、実質半額程度の価格で購入が可能です。

【参考】iPhone 14シリーズをauの購入プログラムで購入した場合の支払額

たとえば、iPhone 14はキャリアの購入プログラムを利用すると安く購入可能です。

auの「スマホトクするプログラム」を利用し、iPhone 14の128GBモデルを購入し、25カ月目にスマホをauへ返却した場合、以下の表のように実質端末代金が大幅にお得になります。なお、他に割引を受けていないものとします。

スマホトクするプログラムを利用する場合(端末代金129,990円)
1カ月目(端末購入月) 支払いなし
2カ月目(支払い回数1回目) 1,820円
3~24カ月目(支払い回数2~23回目) 1,820円/月
25カ月目(支払い回数24回目) 残価88,130円
→iPhone 14をauへ返却。
「スマホトクするプログラム」が適用され、残価の支払い不要に。
支払い総額(実質端末代金) 41,860円

※税込価格

ちなみに2023年9月22日発売のiPhone 15も、スマホトクするプログラムの適用対象に含まれています。スマホトクするプログラムを利用してiPhone 15を購入した場合の具体的な支払額は後述します。

型落ち・旧世代のスマホは「EC」か「中古」

型落ち・旧世代のスマホは、ECショップか中古品の購入がおすすめです。

たとえばiPhone 13の128GB SIMフリーモデルのAppleでの販売価格は95,800円(税込)。2023年9月発売のiPhone 15の128GB SIMフリーモデルの販売価格が124,800円(税込)であることと比較すると、公式ECショップでも型落ちモデルは最新機種より3万円近く安く購入が可能です。

また、iPhone 13の128GBの中古品は、筆者が確認したところ7万円台から販売されており、新品定価よりさらに2万円安く購入可能で、新品にこだわらないのであればお買い得です。

【ハイエンド】スマホ本体のみ購入におすすめの機種3選!いくらお得?

2023年9月現在のハイエンドスマホおすすめ機種3選を、キャリアの購入プログラムを利用した場合の実質支払い金額とともにご紹介します。

iPhone 15 Pro:実質の支払金額は?

2023年9月22日発売の「iPhone 15 Pro」は、iPhoneの最新シリーズであり、チタニウムをボディに採用した最も高機能なモデルになります。

iPhone 15 Pro

たとえばiPhone 15 Pro 128GBモデルをauで購入する場合、機種代金は185,860円(税込)ですが、「スマホトクするプログラム」を利用して購入した場合、実際に支払う総額は2年間で83,645円(税込)と半額以下になります

(画像引用元:Apple公式サイト

iPhone 15の購入意思について10代〜60代の男女300人にアンケートを実施したところ「買わない」派が7割以上を占め、実情は高額化により「買えない」になりつつあります。スマホの購入プログラムを利用することで実質半額程度になり、手が届きやすくなるでしょう。 

iPhone 15についてのアンケート結果の詳しい内容についてはこちらの記事をご覧ください。

Xperia 1 V:実質の支払金額は?

2023年6月に発売されたSONYのAndroidスマートフォン「Xperia 1 V」は、夜景もきれいに撮影できる高機能カメラと、最先端のサウンド技術を結集したこだわりのスピーカーが搭載されたXperiaのフラッグシップモデルです。

Xperia 1 V

たとえばXperia 1 Vをドコモで購入する場合、機種代金は218,680円ですが、ドコモが提供する購入プログラム「いつでもカエドキプログラム」を利用して購入した場合、実際に支払う総額は2年間で122,320円となり、4割以上値引きされた価格で購入、使用できます

(画像引用元:Xperia公式サイト

Google Pixel Fold:実質の支払金額は?

2023年7月に発売されたGoogle初の折り畳みスマホ「Google Pixel Fold」は、横折りで外側にもディスプレイを搭載し、広げると7.6 インチのディスプレイになり、内側のディスプレイは左右それぞれ別のアプリを同時に表示して操作できるというマルチタスク対応のハイエンドスマホです。

Google Pixel Fold

たとえば Google Pixel Foldをソフトバンクで購入する場合、機種代金は287,280円ですが、ソフトバンクが提供する購入プログラム「新トクするサポート」を利用して購入した場合、実際に支払う総額は2年間で143,640円とちょうど半額で購入できます

(画像引用元:Google公式サイト

型落ちモデルのスマホを本体のみ購入しようと考えている方に、狙い目のスマホをご紹介します。

iPhone 13以前の機種

iPhoneの最新機種ではなく、2021年9月に発売されたiPhone 13やそれ以前の型落ち機種は、大手家電量販店やネットショップなどで年末年始や新生活が始まる春などの時期に、目玉商品として激安で販売されることがあり、狙い目の機種となっています。

キャリアの認定中古品

型落ちモデルの購入するとき、新品にこだわらないのであれば、前述したキャリアの認定中古品も狙い目のひとつ。認定整備済みで動作に不安がない美品の中古スマホ端末を、お得な価格で購入可能です。

スマホを本体のみ購入してから使うまでの手順

スマホの本体のみを購入してから実際に使用するまでの手順を解説します。

スマホ本体を購入

まず、通信キャリアや通販サイト、中古品店などで、スマホ本体を購入します。特に中古品は商品の状態と付属品の確認は必ず行いましょう。

SIMカードを入れ替える

今まで利用していたスマホからSIMカードを取り出し、購入したスマホへSIMカードを挿入しましょう。

SIMカードを入れ替える

SIMカードを取り出す方法は、側面にあるSIMトレーの穴にSIMピンを差し込み、矢印の方向に強めに押し込むとSIMトレーが少しだけ出て来るので、あとは手でトレーを引き出して取り出します。SIMカードを入れるときは、SIMカードの欠けた部分をトレイに合わせて挿入しましょう

iPhoneのSIMカードを取り出す方法と取り出せない場合の対処法については、こちらの記事が参考になります。

eSIMを利用の場合は、Wi-Fiに接続し開通手続きを行いましょう。なお、モバイル通信を使う予定が無く、Wi-Fiのみで端末を使う方はこの工程はスキップしてください。

初期設定

新しいスマホをセットアップする一般的な手順として、まず電源を入れて言語を選択し、Wi-Fi ネットワークに接続します。iPhoneの場合はApple ID、Android端末の場合はGoogleアカウントでサインインします。必要に応じて、古い携帯電話からデータを転送し、PIN、パスワード、指紋などのデバイス保護を設定します。

スマホを本体のみ購入するときの注意点

スマホを本体のみ購入するときの注意点をまとめました。

スマホ本体とSIMカードの相性をチェック

購入を検討しているスマホが、現在利用しているSIMカードのサイズに対応しているかまず確認します。SIMカードのサイズは3種類あり、サイズが異なるSIMカードはスマホに挿入できません。

次に、端末が利用できる周波数と、SIMのキャリアが合っているかを確認しましょう。スマホがキャッチできる周波数帯(バンド帯)は機種によって異なります。キャリアやスマホメーカーの公式サイトに記載があるのでチェックしましょう。

端末保証などのサービスが受けられない可能性がある

スマホ本体のみを購入の場合、端末保証や修理等のサービスが受けられない可能性があります。保証や修理サービスは、通常メーカーまたは携帯通信会社によって提供され、これらのサービスを受けるにはメーカーや通信会社からの購入が必要な場合があるためです。

そのため、保護ケースや液晶保護フィルムを購入するなど、端末を守る対策を講じることが重要です。また、サードパーティの保険や保証プランへの加入を検討するのもひとつの手段です。

ちなみにネットショップでの購入には保証が付いているケースが多く、オークションでは保証が付いていない場合が多いです。

中古のスマホは故障や不具合にも注意

中古のスマホはコンディションや状態に注意しましょう。特に通販やネットショップを利用する場合は、現品を確認することなくショップ側がつけた商品状態のランクを参考に購入することになります。購入しようと狙っている製品だけでなく、ショップが販売している中古スマホをざっと見て、ショップのランクの付け方を把握した上で価格との兼ね合いを検討して商品を選ぶことをおすすめします。

【参考】主要キャリアの購入プログラム一覧

主要通信キャリアの購入プログラムの紹介と、実際にiPhone 15 128GBモデルを購入プログラムを利用した場合の支払い概要について解説します。なお価格はすべて税込価格で表記します。

au:スマホトクするプログラム

auが提供する購入プログラムは「スマホトクするプログラム」です。スマホトクするプログラムは、24回の分割払いでスマホ本体を購入するとき、2年後の買取価格を“残価”として設定。25カ月目に購入したスマホをauへ返却すると、残価分の支払いが不要になり、実質半額程度でスマホが購入できます。

スマホトクするプログラムを利用して、iPhone 15 128GBモデルをau Online Shopで購入した場合、以下のようになります。

au「スマホトクするプログラム」を利用する場合
端末代金 145,640円
au Online Shop お得割 -11,000円
1カ月目(端末購入月) 支払いなし
2カ月目(支払い回数1回目) 2,658円
3~24カ月目(支払い回数2~23回目) 2,641円/月
25カ月目(支払い回数24回目) 残価73,880円
→iPhone 15をauへ返却。
「スマホトクするプログラム」が適用され、残価の支払い免除。
支払い総額(実質端末代金) 60,760円

※税込価格

auではオンラインショップで購入するだけで端末が割引になる「au Online Shop お得割」が適用され、さらにスマホトクするプログラムを利用すると、最新機種のiPhone 15も6万円台で購入可能になり、実際に支払う総額は端末価格の半額以下になります。

「au Online Shop お得割」の割引金額が11,000円と大きいこともあり、今回比較したキャリアの購入プログラムの中ではauが最も実質端末代金が安くなりました。

ドコモ:いつでもカエドキプログラム

ドコモが提供する購入プログラムは「いつでもカエドキプログラム」です。いつでもカエドキプログラムとは、24回分割で購入したスマホを1~23回目の支払い月に返却すると、24回目の残価が免除されます。なおdポイントクラブに加入し継続することも利用の条件となっています。

いつでもカエドキプログラムを利用して、iPhone 15 128GBモデルをドコモオンラインショップで購入した場合、以下のようになります。

ドコモ「いつでもカエドキプログラム」を24カ月目で利用する場合
端末代金 149,490円
1・2カ月目(端末購入月と翌月) 支払いなし
3カ月目(支払い回数1回目) 3,300円
4~24カ月目(支払い回数2~23回目) 3,285円
25カ月目(支払い回数24回目) 残価73,920円
→iPhone 15をドコモへ返却。
「いつでもカエドキプログラム」が適用され、残価の支払い免除。
支払い総額(実質端末代金) 75,570円

※税込価格

いつでもカエドキプログラムを利用すると、最新のiPhone 15でも実質端末代金が約半額で購入できます。

ソフトバンク:新トクするサポート

ソフトバンクが提供する購入プログラムは「新トクするサポート」です。新トクするサポートは、48回の分割で購入したスマホを13〜24カ月目に返却すると、最大24回分の支払いが不要になるプログラムです。

新トクするサポートを利用して、iPhone 15 128GBモデルを購入した場合、以下のようになります。

ソフトバンク「新トクするサポート」を25カ月目で利用する場合
端末代金 145,440円
1~24カ月目(支払い回数1~24回目) 3,110円/月
25カ月目(支払い回数25回目) 残価70,800円
→iPhone 15をソフトバンクへ返却。
「新トクするサポート」が適用され、残価の支払い免除。
支払い総額(実質端末代金) 74,640円

※税込価格

新トクするサポートを利用すると、最新のiPhone 15でも実質端末代金が約半額で購入可能。ソフトバンクの方が930円安くなりますが、ドコモのいつでもカエドキプログラム適用時の実質端末代金とほぼ同等の金額になります。

楽天モバイル:買い替え超トクプログラム

楽天モバイルが提供する購入プログラムは「買い替え超トクプログラム」です。買い替え超トクプログラムとは、48回の分割で購入したスマホを25カ月目に返却すると、最大24回分の支払いが不要になるプログラムです。

なお、「iPhoneアップグレードプログラム」は、2023年8月31日に「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」へ名称が変更になり、従来対象ではなかったAndroid端末が追加されました。

買い替え超トクプログラムを利用して、iPhone 15 128GBモデルを購入した場合、以下のようになります。

楽天モバイル「買い替え超トクプログラム」を25カ月目で利用する場合
端末代金 140,800円
1~24カ月目(支払い回数1~24回目) 2,933円/月
25カ月目(支払い回数25回目) 残価70,408円
→iPhone 15を楽天モバイルへ返却。
「買い替え超トクプログラム」が適用され、残価の支払い不要に。
支払い総額(実質端末代金) 70,392円

※税込価格

楽天モバイルの買い替え超トクプログラムを利用すると、約70,000円でiPhone 15を購入可能。最安値のauには及びませんが、ドコモ、ソフトバンクより安い価格で実質的に端末を使用できます。なお、端末代金の定価は楽天モバイルが最も安く設定されています。

まとめ

今回はスマホ本体のみを安く購入する方法一覧をご紹介するとともに、最新のiPhone 15をau、ドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルで購入プログラムを利用して購入する場合の支払い額を比較しました。

なお、購入プログラムを利用するときの注意点として、通信キャリアに端末を返却するときに端末が破損していてキャリアの査定条件を満たさない場合、故障費用が発生したりプログラムの適用が受けられなかったりするケースがあります。購入プログラムを利用するときはスマホケースや画面保護シートなどを利用し、端末が傷つかないよう注意しましょう。

※サムネイル画像(Image:Patcharaporn Puttipon4289 / Shutterstock.com

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