楽天モバイル「0円」廃止でも乗り換えない派が6割! その理由は?【MMD研究所】

「楽天モバイル」は2022年6月末にデータ利用が月1GBまでなら利用料が0円になる「Rakuten UN-LIMIT VI」を廃止した。7月1日から最安で3GBの利用で1,078円(税込、以下同)の新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」がスタートする。

いわゆる「0円プラン」が廃止されると発表されてから、乗り換えるユーザーが増え、他社の手続きが遅延するほどの騒ぎとなったが、実際に乗り換えたのは3割ほどであることが判明。今回は乗り換えなかったユーザーに向けた利点について解説する。

乗り換える派は3割超だが、その逆は…

乗り換える派は3割超

楽天モバイルをメインとして利用しているユーザーの6割強は継続利用の意向だ(画像は「MMD研究所」より引用)

2022年6月30日、MMD研究所は18歳~69歳の男女25,000人を対象に行った「楽天モバイル0円廃止発表後の実態調査」の結果を発表した。そのなかで楽天モバイルをメインに利用している人は1,872人となった。

そのような楽天モバイルメインユーザーに「0円」廃止後の継続・他社乗り換え・解約意向について調査したところ「継続して利用する」は65.4%、「他の通信会社への乗り換えを検討している」は29.0%、「解約を検討している」は5.7%。と乗り換えない人が多いことがわかった。

実は、7月からスタートする楽天モバイルの新料金プランは「1GB以下の利用で0円」の枠が廃止され、最低料金が3GB以下1,078円となる。しかし、よく比較される3大キャリアの新プランやサブブランドなどのプランと比べても、利用料金は決して高くない。

たとえば、楽天モバイルからの流出が多かったとされる「povo2.0」は基本料金こそ無料だが、楽天モバイルと同じ条件のトッピング(オプション)は3GBで990円。楽天モバイルのような、独自アプリによる完全無料の電話かけ放題電話はない。それを考慮すると、通話をよく利用する人は「通話かけ放題1,650円」のトッピングを購入することになり、合計すると楽天モバイルの方が安くなるのだ。

10月末まで実質1GBまで0円が継続されている

10月末まで実質1GBまで0円が継続されていることに注目したい(画像は「楽天モバイル」公式サイトより引用)

2022年7月から0円プランが廃止されたとはいえ、Rakuten UN-LIMIT VIを利用していたユーザーは、移行期間として7月1日~8月31日までは旧プラン料金で利用できる。さらに9月1日~10月31日までは月のデータ利用料が1GB以下の場合、1,078円相当分の楽天ポイントが還元されるので、結局10月末まで実質0円は延長されたことになる。

さらに、楽天市場での買い物が条件によってポイント付与の倍率は、楽天モバイルユーザーとダイヤモンド会員の掛け合わせで+2倍となる。楽天経済圏をよく利用するなら、そのまま利用する方がメリットは多いのではないだろうか。

楽天モバイルしか契約しておらず、ほとんどデータも使わない”超ライトユーザー”にとっては、1GB以下0円がなくなるのは痛い。しかし、それに代わる格安プランが他社にあるかといえばそうでもなく、楽天ポイントでの還元はさらに手厚くなる。結局、0円廃止後も使い続けるというユーザーが多くなったのだろう。実質0円の延長と、有料ゾーンに入っても他社と変わらない安さで、楽天経済圏の利用者はつなぎ止められたようだ。

各社の乗り換え誘致合戦は、10月までの延長戦に入る。まだまだ大型キャンペーンや新しいプランにも注目したい。

出典元:Rakuten UN-LIMITの他社乗り換え移行先のサービス、メイン利用は「povo」が36.8%、次いで「UQ mobile」が9.1%、サブ利用は「povo」が44.0%、次いで「LINEMO(3GB)」が11.2%【MMD研究所

※サムネイル画像(Image:Indypendenz / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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